【これからの見通し】ドル高の流れに変化なし、10月相場はじまる
【これからの見通し】ドル高の流れに変化なし、10月相場はじまる
10月相場が始まった。現時点ではドル高の流れに変化はみられていない。ドル円はじりじりと150円に向けた動きを続けている。ドル円にとっては長期債利回りが10年ぶりの高水準となったことが上値を抑える材料だが、さっそく日銀は追加オペを通告しており、市場の動きをけん制している。ユーロドルは1.05台、ポンドドルは1.21台と先週からの安値水準を試している。きょうは豪ドル/ドルが軟調。0.64台割れを示現する場面があった。豪ドルにとってはあすに豪中銀理事会を控えており、イベント前の調整が入りやすい面もあるようだ。
材料的には週末に米政府機関閉鎖の事態を回避したことは好材料。また、中国が国慶節の大型連休に入っており、消費期待もみられやすい。週末に発表された中国PMIは予想を上回った。今日の日銀短観は改善の動きが続いていた。一方、世銀は世界経済見通しを今年、来年と引き下げた。アジア株は休場が多いなかで、日経平均は前場の大幅高を消して、97円安と3日続落で引けた。
この後の海外市場で発表される経済指標は、独仏ユーロ圏、英、米などの製造業PMI確報値(9月)、スイスの小売売上高(8月)とPMI(9月)、ユーロ圏失業率(8月)、米建設支出(8月)、米ISM製造業景気指数(9月)など。
発言イベント関連は、センテノ・ポルトガル中銀総裁、デコス・スペイン中銀総裁などが金融安定に関する会議に出席する。パウエルFRB議長、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が中小企業経営者らとの討論会に参加する。 マン英中銀委員はイベント「英国のマクロ経済と金融政策」で講演を行う。ウィリアムズNY連銀総裁がNY連銀主催2023年環境経済政策会議に出席する。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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