ドル売り優勢、米債利回り動向にらんで ドル円は147円台後半=ロンドン為替概況
ドル売り優勢、米債利回り動向にらんで ドル円は147円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル売りが優勢。東京市場ではドルがじり高の動きをみせていた。米10年債利回りが4.29%台から4.32%付近へと上昇し、ドル買い圧力となっていた。しかし、ロンドン時間に入ると4.30%まで低下している。これに反応してドル売り方向へと転じている。ドル円はロンドン朝方に147.89近辺まで高値を伸ばしたあとは、147.60付近へと反落。東京朝方の安値147.51近辺に接近した。ユーロドルは1.0675近辺までじり安となったあと、前日高値1.0699近辺を上回ると1.0710近辺に高値を伸ばしている。ポンドドルも1.2770付近から一時1.24台乗せ、豪ドル/ドルは0.6420台から0.6460付近に高値を更新。米FOMCを控えた手掛かり難の相場展開となるなかで、ドル相場は米債利回り動向に振り回されている。欧州株は売りが先行したが、次第に下げを消している。ユーロ円は157円台後半での揉み合いを上放れると高値を158.06近辺に伸ばした。ポンド円は183.10近辺から182.70近辺で下に往って来い。豪ドル円は95円ちょうど付近から95.40付近へと堅調な動き。NY原油先物はこの日も堅調。93ドル手前まで一時買われた。
ドル円は147円台後半での取引。東京市場では147.51近辺からじり高の値動きとなり、ロンドン朝方には147.89近辺まで高値を伸ばした。しかし、上昇していた米債利回りが低下に方向転換すると売りに押されて147.50台まで再び下げた。米10年債利回りは4.32%台まで上昇したあと、4.30%台に一時低下した。
ユーロドルは1.07付近での取引。東京市場では1.0690付近からじり安となり、ロンドン朝方には1.0675近辺に安値を広げた。ロンドン時間に入ると買いに転じており、前日高値を上回ると1.0710近辺に高値を伸ばしている。ユーロ円は157.80-90レベルでの揉み合いを上放れると158.06近辺に高値を伸ばした。対ポンドでは揉み合いながらもややユーロが買われている。7月ユーロ圏経常収支は209億ユーロ黒字と前回の358億ユーロから黒字幅が減少。8月ユーロ圏消費者物価指数・確報値は前年比+5.2%と速報値+5.3%から小幅の下方修正。コア前年比は+5.3%で変わらず。ビルロワデガロー仏中銀総裁は「ECBは金利を必要な限り長い期間、4%に維持する」と述べた。
ポンドドルは1.23台後半での取引。東京市場では1.2390付近からじり安となり、ロンドン朝方には1.2370近辺に安値を広げた。ロンドン時間に入ると買いが優勢となり、高値を1.2403近辺に更新している。ポンド円は183.10近辺を高値に、182.72近辺を安値に下に往って来いとなっている。ユーロポンドは0.8625近辺から0.8635近辺へと小高く推移。ポンド関連の材料には乏しかった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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