アルナイラムが下落 「オンパトロ」がFDA諮問委員会で承認も、株価はネガティブな反応=米国株個別
医薬品のアルナイラム・ファーマ<ALNY>が下落。同社のベストセラー薬の1つである「オンパトロ」が心筋疾患の治療薬として新たな用途で使用されることになった。FDAの諮問委員会は、小規模の臨床試験に基づき、心臓に蓄積したアミロイドによって引き起こされる心筋症の症状に対する治療薬として、同薬は恩恵がリスクを上回ると9対3で評決した。
しかし、株価はネガティブな反応。専門家たちは、この治験が実際に患者にとって臨床的に意味のある薬であることを示したとは確信していないことが明らかとなっている。
もし、承認されたとしても、心筋症治療薬として承認されているファイザー<PFE>の「タファミジス」に代わる第1選択薬にはならないとの見解も出ている。オンパトロの利点はタファミジスに耐えられない患者に限定される可能性も指摘されている模様。
【企業概要】
RNA遺伝子に直接作用する技術の研究・開発を一貫して行うバイオテクノロジー企業。多くの特許・技術を保有する。
(NY時間11:06)
アルナイラム・ファーマ<ALNY> 195.77(-15.88 -7.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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