週末の植田発言の影響で円高進む=東京為替概況
週末の植田発言の影響で円高進む=東京為替概況
植田日銀総裁は週末の報じられた読売新聞のインタビュー記事で「マイナス金利政策を柱とした大規模な金融緩和の解除に向けて、年内にも判断できる材料が出そろう可能性がある」とマイナス金利の解除に言及。
先週末147円80銭台のほぼ高値圏で引けたドル円は147円00銭前後まで円高が進んでスタートし、朝に146円64銭まで下落した。
その後147円28銭まで買い戻しが入ったが、マイナス金利解除の可能性というインパクトの強さにすぐに値を落とし昼前には安値を更新。午後に入ってもドル安円高が進んだ。
日銀が5年物共通担保オペを実施と報じられ、146円50銭台から146円70銭台まで上昇も、すぐに下げるなど上値の重さが目立つと、さらに中国人民銀行が外国為替メカニズムに関する会議開催、投機に断固として終止符を打つとコメントしたことで元高が一気に進み、ドル円でも円高が進行。145円99銭まで下げている。
クロス円も軒並みの下落。先週末を158円20銭前後で引けたユーロ円は157円台でスタート、156円66銭を付けている。
週末には著名FED ウォッチャーのニック・ティムラスWSJ記者が9月のFOMCでの据え置きと今後の厳しい議論に言及し、ドル売りも入ったことで、ユーロドルは1.0720前後まで上昇。その後1.0700前後へ下げたが、ドル円でのドル安が進む中で1.0740台を付けている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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