アジア株 台風休場明け香港株は大幅高、中国住宅ローン金利引き下げを好感 上海の物件売上高が1日だけで1億元
アジア株 台風休場明け香港株は大幅高、中国住宅ローン金利引き下げを好感 上海の物件売上高が1日だけで1億元
東京時間11:10現在
香港ハンセン指数 18753.17(+371.11 +2.02%)
中国上海総合指数 3166.07(+32.12 +1.01%)
台湾加権指数 16667.29(+22.35 +0.13%)
韓国総合株価指数 2566.15(+2.44 +0.10%)
豪ASX200指数 7319.80(+41.50 +0.57%)
アジア株は総じて上昇。
香港株は大幅高、不動産株の上げが目立つ。華潤置地は8.2%高、龍湖集団は6.2%高、中国海外発展は6.1%高。保険や銀行、証券も総じて上昇。香港取引所は2.3%高。ハイテクやエネルギー関連も軒並み上昇している。
先週末に発表された中国の住宅ローン金利引き下げなどの規制緩和が材料視されている。上海市と北京市は一部の購入者に対する住宅ローン要件を引き下げた。香港市場は金曜日、大型台風により終日取引中止となっていた。
中国証券報によると、先週の住宅ローン規制緩和を受け土曜日に北京市の中古住宅販売取引件数が1200戸と前週比100%以上も増加したもよう。また、上海市では多くの不動産物件の売り上げが増加、わずか1日だけで売上高は1億元を超えたという。
不動産市場を巡るポジティブな報告を受け、投資家心理がやや改善している。また、株取引印紙税引き下げ期待も高まっている。
香港財政長官は日曜日、株式市場の流動性を高めるために取引にかかる印紙税の引き下げの可能性を排除しないと発言。投資家に見通しに楽観的になってもらうことが重要だと語った。
碧桂園控股は7.9%高、約3週間ぶり高値。人民元建て社債の償還期限延長について債権者からの承認を得たことから、安堵感が広がっているもよう。ただ、同社はほかにも多くの債務の期限が迫っており懸念は依然として残ったまま。
豪州株は0.57%高。原油高を好感して、サントスやビーチエナジー、ウッドサイドエナジーなどエネルギー関連が全面高。NY原油は一時1バレル=86ドル台に乗せ、昨年11月以来の高値をつけている。
今週は豪州にとって重要な指標が相次いで相次いで発表される。
5日にロウ豪中銀総裁にとって最後となる豪中銀理事会が開かれる。月次CPIの伸び鈍化などを受け、4.10%に据え置きとの見込みとなっている。
6日には第2四半期GDPが発表される。7日にはロウ総裁がイベント「最後の挨拶」で講演を行う。

執筆者 : MINKABU PRESS
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