アジア株は下落 中国支援策未だ発表されず、政策金利引き下げも不十分 ブリンケン・国家主席会談も成果なし
アジア株は下落 中国支援策未だ発表されず、政策金利引き下げも不十分 ブリンケン・国家主席会談も成果なし
東京時間11:04現在
香港ハンセン指数 19694.07(-218.82 -1.10%)
中国上海総合指数 3242.07(-13.74 -0.42%)
台湾加権指数 17192.30(-82.26 -0.48%)
韓国総合株価指数 2600.43(-9.07 -0.35%)
豪ASX200指数 7327.60(+32.71 +0.45%)
アジア株は豪州を除いて下落、中国経済停滞懸念が重石。
ゴールドマンや野村は中国の今年の成長率予想を引き下げた。19日におよそ5年ぶりとなる米国務長官と中国習近平国家主席の会談が行われたが、成果は見られなかった。ブリンケン米国務長官は、前向きな一歩があったとコメントしているものの、中国側は会談は「儀礼」だとして、誤った対中政策をやめるべきだとブリンケン氏に伝えたとしている。
中国当局が未だに景気支援策を発表していないことから、失望感が広がっている。また、支援策講じても不十分との見方が強い。中国人民銀行はきょうローンプライムレート1年物、5年物ともに引き下げたが、引き下げ幅は0.1%と小幅なものだった。
香港株は1.10%安。不動産や保険、銀行株が下落。美団やシャオミ、JDドットコムなどハイテク関連も軒並み下落している。
スポーツレジャー向けアパレルの李寧や、衣料品メーカーの安踏体育用品など消費者サービス関連も下落している。
アリババ「独身の日」(11月11日)に次ぐ大手オンライン商戦のJDドットコムの「618商戦」(6月18日)が今年は不調だとの憶測が広がっている。米ジェフリーズによると、消費者は生活に必要なものだけを購入しているもようで、今年の累計取引額は前年比で1桁台の増加にとどまると予想している。また、キャンセル率が過去最高に達しているとの報告も伝わっている。
豪州株は上げ幅を拡大。豪中銀6月会合の議事録で、利上げと据え置き2つの選択肢を議論したことが分かった。

執筆者 : MINKABU PRESS
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