アジア株は下落、米協議行き詰まり懸念に米利上げ継続観測 フィッチは米格下げを警告
アジア株は下落、米協議行き詰まり懸念に米利上げ継続観測 フィッチは米格下げを警告
東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 18825.32(-290.61 -1.52%)
中国上海総合指数 3194.45(-10.30 -0.32%)
台湾加権指数 16235.85(+76.53 +0.47%)
韓国総合株価指数 2558.51(-8.94 -0.35%)
豪ASX200指数 7151.10(-62.70 -0.87%)
アジア株は台湾を除いて下落、米債務上限問題を巡る協議が難航していることが引き続き懸念されている。格付け会社フィッチは「Xデー」に迫っているにもかかわらず、協議が難航していることを理由に米国の格付けを引き下げる可能性があると警告した。また、ウォラーFRB理事やFOMC議事録を受け、米追加利上げ観測も一段と高まっている。中国のコロナ感染再拡大も警戒されている。専門家は6月末にも1週間当たり6500万人が感染すると予測している。
香港株は大幅続落。龍湖集団や中国海外発展、華潤置地など不動産株が大幅安。美団やJDドットコム、レノボなどハイテク関連も下落している。中国コロナ感染再拡大懸念から、消費者サービス関連のほか、サンズチャイナやギャラクシーエンターテイメントなどカジノ関連も下落している。
一方、スマートフォン大手のシャオミは2.9%高。第1四半期決算の調整後純利益が前年同期比13.1%増の32億3000万元となったことが材料視されている。
豪州株は0.87%安。銅や鉄鉱石価格の下げが懸念されており素材関連が総じて下落している。中国の景気回復ペース鈍化に加え、ここに来て感染再拡大が警戒されており銅価格は年初来安値をつけている。
台湾株は0.47%高、半導体関連が全面高。創意電子は9.9%高、世芯電子は6.9%高、TSMCは3.4%高。予想を大きく上回る売上高見通しを発表したエヌビディアが時間外で大幅高となっていることが材料視されているもよう。

執筆者 : MINKABU PRESS
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