債務上限問題への警戒感も、アジアの株高などもあってリスク警戒の動き限定的=東京為替概況
債務上限問題への警戒感も、アジアの株高などもあってリスク警戒の動き限定的=東京為替概況
週明けのドル円は先週末終値前後でスタート。138円03銭を付ける場面が見られたが、その後いったんドル安となった。米債務上限問題への警戒感が強く、ドル売りが優勢となった。バイデン大統領はG7サミットからの帰国の飛行機内で共和党のマッカーシー議長と協議。さらに本日にも協議再開と報じられているが、政府と共和党側の主張の溝がまだ深く、合意の目途が立っていない。ドル円は137円50銭前後まで下落。ユーロドルが1.0800ドル台から1.0830ドルを付けるなど、ドル全面安の動きとなった。
もっとも、その後調整の動きが広がった。ドル円は午後に入って137円90銭台まで回復しており、午前の下げ分のほとんどを取り返した。マイナス圏スタートとなった日経平均が午前中にプラス圏を回復。その後200円超の上昇となった。午前中から堅調な香港ハンセン指数を始め、韓国総合などもしっかりとした動きとなっており、リスク選好の動きがドル円、クロス円の支えとなっている。
ユーロ円は朝の149円20銭台から一時148円84銭を付けたが、午後のドル円の買い戻しに149円10銭台まで戻している。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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