アジア株 香港株は2カ月ぶり安値 売上高が「期待外れ」のアリババ急落、中国の個人消費回復遅れを懸念
アジア株 香港株は2カ月ぶり安値 売上高が「期待外れ」のアリババ急落、中国の個人消費回復遅れを懸念
東京時間11:08現在
香港ハンセン指数 19461.25(-266.00 -1.41%)
中国上海総合指数 3272.93(-24.39 -0.74%)
台湾加権指数 16154.61(+52.73 +0.33%)
韓国総合株価指数 2527.15(+11.75 +0.47%)
豪ASX200指数 7268.50(+31.72 +0.44%)
アジア株はまちまち。
香港株は大幅反落、約2カ月ぶり安値をつけている。アリババ株の下げが嫌気されているほか、米金融引き締め長期化が懸念されている。
ダラス連銀総裁が今後数週間の経済データ次第で利上げ停止が適切になる可能性があると述べたものの、「現時点で」まだその状況に達していないと述べた。米債務上限問題が無事解決し、好調な米指標が続けば、次回6月会合での利上げ観測が一段と高まる可能性がある。
アリババは5.2%安と急落、2月24日以来の日中下落率を記録。第1四半期決算は売上高が市場予想に届かなかった。電子商取引が伸び悩み、クラウド事業も不振だった。アリババの「期待外れ」の決算を受け、中国の個人消費の回復が予想よりも弱いのではないかとの懸念が高まった。
アリババの下げを受け、バイドゥや美団、JDドットコム、テンセントホールディングス、ネットイースなど他のハイテク関連も大幅安となっている。龍湖集団や中国海外発展、碧桂園控股、恒隆地産など不動産株も総じて下落。そのほか、金融や医療品、消費者サービス関連も軒並み下落している。
上海株は0.74%安、中国の景気回復ペースの鈍さが懸念されている。台湾、韓国、豪州は上昇。前日の米株高を好感している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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