米10年債利回り低下 米PPIや米新規失業保険申請件数が期待を正当化=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:33)
2年債 3.891(-0.019)
10年債 3.382(-0.060)
30年債 3.739(-0.057)
期待インフレ率 2.176(-0.013)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは低下。この日発表の米生産者物価指数(PPI)や米新規失業保険申請件数がFRBの利上げ停止と年内の利下げ期待を正当化する内容だったことから、利回りは低下している。
米地銀への不信感が再び強まっており、リスク回避の雰囲気が広がったことも利回りを押し下げた。
この日は30年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を下回ったものの反応は一時的に留まった。
10年債は一時3.34%台まで低下したほか、政策金利に敏感な2年債も、一時3.80%台まで低下。
2-10年債の利回り格差は-52(前営業日:-47)と逆イールドは再び拡大。
*米30年債入札結果
最高落札利回り 3.741%(WI:3.756%)
応札倍率 2.43倍(前回:2.36倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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