投機筋がポンド安に賭けることはもはやないとの指摘も=NY為替
きょうのNY為替市場はリスク回避のドル買いが若干見られる中、ポンドドルは戻り売りに押され、一時1.23ドル台に下落する場面が見られた。きょうの下げで1.24ドル台前半に来ている21日線を下回っているが、いまのところ、上値は重くなっている気配はあるものの、下値を試そうという雰囲気まではない。
市場からは、投機筋がポンド安にポジションを傾けることはもはやないとの指摘が出ている。先週末発表の最新の米商品先物協会(CFTC)の建玉報告によると、投機筋はもはやポンドのショートを形成していないという。昨年後半以降のポンド安で利益を得ていた投機筋は、この6カ月間は大変だったようだと述べている。
しかし、ポンドがユーロに対して大きく強まるとも考えていないという。短期金融市場ではすでに今後5カ月で英中銀の0.65%ポイントの利上げを織り込んでおり、ここからポンドが対ユーロで大きく買われるようなことはないと見ているという。
GBP/USD 1.2398 GBP/JPY 166.07 EUR/GBP 0.8854
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。