【来週の注目材料】米第1四半期GDPは3期連続プラス圏見込み
【来週の注目材料】米第1四半期GDPは3期連続プラス圏見込み
27日に米第1四半期GDP速報値が発表されます。市場予想は前期比年率+2.0%と、3四半期連続でのプラス圏が見込まれています。米FRBによる積極的な金融引き締めの影響による景気鈍化が懸念されていますが、堅調な雇用市場などが個人消費を支える形で、米経済の底堅さを示す結果が期待されています。
前回2022年第4四半期は前期比年率+2.6%となりました。全体の約7割を占める個人消費が+1.0%にとどまったほか、住宅投資が-25.1%と、第3四半期の=27.1%に続いて大きく落ち込み、利上げの影響が懸念されました。ただ、在庫投資がかなり大きく全体を支えたほか、速報時点では+0.7%とかなり低い伸びとなり、住宅投資同様に利上げの影響が懸念された設備投資が、確報時点では+4.0%まで上方修正されており、全体を支える形となりました。
今回は個人消費が+4.0%まで伸びると見込まれています。小売売上高のコア指数(ガソリン、建材、外食、自動車ディーラーを除いた指数で、GDPの推計に利用されるもの)を見ると、直近3月こそ前月比-0.3%となっていますが、1月は+2.4%、2月は+0.5%と堅調な結果を示しており、前回に比べると個人消費の伸びが期待できる状況となっています。
ただ、住宅投資の落ち込みが続いていることが懸念されることや、前期は速報値からの改定、確報と二回の上方修正で伸びを示した設備投資について、利上げの影響での落ち込みが懸念されることなどから、今回は予想ほどの伸びにならない可能性があります。また、在庫投資については期毎のブレが大きく、第3四半期に落ち込んだ影響で第4四半期はかなり強く出たこともあって、今回は弱めの数字が出る可能性があります。
予想に比べてGDPの伸びが冴えなくても、よほどひどい数字でない限り、5月2日、3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%利上げ期待が続くと見られます。ただ、直近強まっている6月のFOMCでの利上げ継続期待は大きく後退する可能性があり、ドル売りとなる可能性があります。
もっとも、GDP全体の約7割を占める個人消費の伸びが期待を超えるものとなり、全体を押し上げる可能性も十分あります。この場合は、6月の利上げ期待が強まり、ドル高が期待されます。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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