アジア株 サムスン電子は10カ月ぶり高値、業績改善期待の買い 市場はメモリー半導体減産を高く評価
アジア株 サムスン電子は10カ月ぶり高値、業績改善期待の買い 市場はメモリー半導体減産を高く評価
東京時間13:56現在
香港ハンセン指数 20331.20(休場)
中国上海総合指数 3324.40(+11.77 +0.36%)
台湾加権指数 15826.14(+15.37 +0.10%)
韓国総合株価指数 2491.80(+32.57 +1.32%)
豪ASX200指数 7218.98(休場)
インドSENSEX30種 59832.97(休場)
アジア株は軒並み上昇。
上海株は0.36%高、中国の景気回復に対する楽観的な見方が続いている。ただ、上値は重い。来週に中国3月の消費者物価指数と生産者物価指数、貿易統計が発表される予定となっていることから、週末を前に手控えムードとなっている。
保利置業集団や金地集団、新城控股集団など不動産株の上昇が目立つ。医療品やコミュニケーションサービス関連も買われている。
韓国株は1.32%高。金融や医療品、消費者サービス、ハイテクなど幅広い銘柄が買われている。
サムスン電子は4.3%高、約10カ月ぶり高値をつけている。同社は第1四半期の営業利益が96%減の6000億ウォンになるとの見通しを示した。これは市場予想平均の1兆4000億ウォンを大きく下回り、2009年の金融危機以来の低水準となる。同時に世界的な景気減速の中で、半導体の供給過剰と需要鈍化を受け、メモリーチップの生産を「有意義な水準」まで削減することも発表した。同社は最近まで設備投資の削減に反対し、断固として生産計画に固執していたが、生産削減に動いたことをマーケットは高く評価。サムスンがこれから需給改善に注力し、状況は改善へ向かい、今後数カ月で業績は底打ちするとの期待感が先行している。
グッドフライデーで香港と豪州は休場、週明け10日もイースターマンデーで休場となる。インド市場もグッドフライデーで休場、週明け10日に取引を再開する。

執筆者 : MINKABU PRESS
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