株高とともに円売りとドル売りが広がる、ユーロ買いが主導=ロンドン為替概況

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株高とともに円売りとドル売りが広がる、ユーロ買いが主導=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、株高とともに円売りとドル売りが広がっている。なかでもユーロ買いが主導している。欧州株高の背景には、このところの金融不安が一服したことや、前日のアリババ株急騰などで市場ムードが好転したことがある。これらに加えて、きょうは3月スペイン消費者物価指数・速報値が前年比+3.3%と2月の+6.0%から急減速したことも好材料となっていた。ユーロ相場は弱いインフレの伸びに一時売り反応も、すぐに買いが入っている。ユーロドルは1.08台前半から1.08台後半へ、ユーロ円は143円台前半に下げたあと、144円台乗せとなっている。ユーロはポンドや豪ドルなどその他主要通貨に対しても堅調だ。ポンドドルは1.23台前半から一時1.23台後半まで買われたが、対ユーロでの売りに1.23台前半へと押し戻されている。ポンド円は163円台前半から一時164円台乗せも、足元では163円台半ばへと失速。ドル円はロンドン朝方に132.20付近まで軟化したあとは132.90付近に高値を伸ばした。その後は132円台半ばに押し戻されている。ただ、欧州株、米株先物・時間外取引はともに堅調に推移しており、リスク選好ムードが続いている。5月米FOMCについて、市場では約6割が据え置き、約4割が25bp利上げを織り込んでおり、前日から状況に変化はみられていない。あすの米PCEデフレータが注目されている。

 ドル円は132円台半ばでの取引。前日の海外市場で大きく買われたあと、今日の東京市場では上昇一服。ロンドン朝方には132.21近辺まで軟化した。しかし、その後は再び買いが優勢になり、ロンドン序盤には132.89近辺まで高値を伸ばしている。米10年債利回りは3.53%台に低下したあと、3.58%付近まで上昇、前日終値水準を挟んだ値動きに終始している。

 ユーロドルは1.08台後半での取引。スペインCPIが大幅に伸び鈍化となったことを受けて、一時1.0824近辺まで下押しされた。しかし、その後は買いが優勢となり、足元では高値を1.0884近辺まで伸ばしている。ユーロ円も143.14近辺の安値から144.37近辺まで買われた。対ポンドではユーロ売りが先行も、足元ではユーロ買いが強まっている。エルダーソンECB理事は、インフレは高すぎる、押し下げなければならない、と述べており、このところのECB高官発言はタカ派色が強いようだ。

 ポンドドルは1.23台前半での取引。1.23台前半から一時1.2364近辺まで買われ、本日の高値を更新した。しかし、その後は上昇一服となり1.23台前半に押し戻されている。ポンド円も163円付近から164円台に乗せたあとは、再び売られて163円台前半で推移している。ユーロポンドは0.8780付近まで下落したあとは、買いに流れが転じ、高値を0.8820付近に伸ばしてきている。 ポンド独自の材料は特段みられず。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

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執筆者 : MINKABU PRESS

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