バイオジェンが決算受け下落 今年は減収を見込む=米国株個別
バイオジェン<BIIB>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、1株利益は予想を下回り、売上高は減収を見込んでいる。
同社はアルツハイマー病の新薬発売により、初年度の製品売上高が予想を上回ると見込み、今年の1株利益を予想とほぼ一致させる見通しを示している。
ただ、新たにCEOに就任したヴィーバッハー氏は「アルツハイマー治療薬『レッケンビ』は、恐らく最初の2、3年は利益を増加させないだろう」と述べている。レッケンビはパートナーのエーザイ<4523>と伴に米国での加速承認を受けた。
同社はまた、バイオシミラー部門の戦略的代替案を検討するとも発表。昨年の同部門の売上高は7億5110万ドルだった。
同社はまた、第4四半期に「タウ」と呼ばれるアルツハイマー病に関連する別のタンパク質を標的とした実験的治療法の中間臨床試験を開始したとも発表している。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):4.05ドル(予想:3.46ドル)
・売上高:25.4億ドル(予想:24.4億ドル)
・研究開発費(調整後):6.02億ドル
・販管費(調整後):6.32億ドル(予想:6.10億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):15.00~16.00ドル(予想:15.87ドル)
・売上高:1桁台半ばの減収
(NY時間10:11)
バイオジェン<BIIB> 281.50(-7.58 -2.62%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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