ECBのタカ派シフトが23、24年のユーロ圏成長の重石に=NY為替
きょうの為替市場は円相場に翻弄される中、ユーロドルは1.06ドル台での上下動に終始している。次第に市場はクリスマスムードに入る中、ユーロドルも方向感が無くなって来ているようだ。
ECBは先週の理事会で、市場の予想以上にタカ派姿勢を堅持し、引き締めの長期化も示唆した。次回2月、3月も0.50%ポイントの利上げが見込まれている状況。ただ市場からは、ECBのタカ派姿勢はユーロを下支えしないとの声も出ている。ECBの政策と実体経済への影響には時間差があり、その分、ユーロ圏経済への重石が大きくなるという。ユーロ圏の成長予想は23年に0.5%、24年に1.5%を見込んでいるようで、両年とも従来予想から0.3%ポイント下方修正したとしている。
ECBは来年に少なくとも4回の利上げを行い、6月までに中銀預金金利を3.50%まで引き上げると予想している。半面、24年にはECBは予想以上に積極利下げに動く可能性が高いと見ており、25年にはユーロ圏経済は活気づく可能性が高いという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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