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FX/為替「ドル/円、月初来高値更新の意外高 神経質な動きを警戒」 外為どっとコム トゥデイ 2022年12月16日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年12月16日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼15日(木)の為替相場
(1):日本貿易収支 16カ月連続で赤字
(2):豪11月雇用統計は好結果
(3):BOE 50bp利上げもポンド下落
(4):ECB総裁 タカ派発言でユーロ買い
(5):米11月小売売上高 予想を下回る

▼15日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:神経質な動きを警戒/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

15日(木)の為替相場

期間:15日(木)午前7時10分~16日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本貿易収支 16カ月連続で赤字

日本11月貿易収支(通関ベース)は2兆274億円の赤字となった。赤字は16カ月連続で、赤字額は予想(1兆6787億円)以上に膨らんだ。

(2):豪11月雇用統計は好結果

豪11月雇用統計は新規雇用者数が6.40万人増と市場予想(1.90万人増)を上回った。失業率は3.4%と予想に一致し、前月に続き1974年以来の低水準を維持した。労働参加率は66.8%と予想(66.6%)を上回り過去最高水準に上昇した。強い結果となったものの、中国の株価指数が下落する中、豪ドル買いは一時的となった。なお、その後に発表された中国11月小売売上高は前年比-5.9%と予想(-4.0%)を下回り5月以来の大幅な落ち込みとなった。同鉱工業生産も前年比+2.2%と予想(+3.5%)を下回った。新型コロナナウイルス感染再拡大と政府による行動制限が大きく影響した。

(3):BOE 50bp利上げもポンド下落

英中銀(BOE)は予想通りに政策金利を3.00%から3.50%に引き上げた。声明では「物価や賃金に起因する国内インフレ圧力に対処するため、一段の利上げが必要になる可能性がある」と表明した。議事録では英中銀金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中6人が50bp(0.50%ポイント)、1人が75bpの利上げ、2人が据え置きを主張したことが明らかとなった。MPC委員の間で見解が大きく割れたことから今後の金融政策に不透明感が広がりポンドは下落した。

(4):ECB総裁 タカ派発言でユーロ買い

欧州中銀(ECB)は主要政策金利を予想通りに50bp引き上げて2.00%から2.50%にすると発表。中銀預金金利も1.50%から2.00%へと引き上げられた。声明では「一段の金利上昇を見込む」とした上で「金利は安定したペースで大幅に上昇する必要がある」との認識を示した。ECB理事の3分の1以上が75bpの利上げを支持していたことも明らかになった。その後、ラガルドECB総裁が会見を行い「今後の利上げ幅についてはデータ次第」としながらも、「一定期間、50bpのペースで利上げを実施すると予想」「データを見ると2月と3月も50bpの利上げを示唆」と発言。市場はこれを想定以上にタカ派的と受け止め、ユーロ買いが強まった。

(5):米11月小売売上高 予想を下回る

米11月小売売上高は前月比-0.6%と予想(-0.2%)を下回った。自動車を除いた売上高も前月比-0.2%と予想(+0.2%)に反して減少した。同時に発表された新規失業保険申請件数は21.1万件と予想(23.2万件)を下回った。これらを受け、ドル売りがやや優勢となったものの、反応は一時的だった。その後に発表された米11月鉱工業生産も前月比-0.2%と予想(±0.0%)を下回った。

15日(木)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:神経質な動きを警戒

昨日のドル/円は終値ベースで約1.7%の大幅高となった。欧米各国の中銀が相次いで利上げの継続を表明したことで景気後退(リセッション)への懸念から世界的に株価が下落。リスク回避のドル買いが強まる中、11月30日以来の138.17円前後まで上伸した。

米11月消費者物価指数(CPI)の鈍化を受けてドル売り持ちに傾いていた短期筋のポジションが解消を迫られた模様で、損失覚悟の買戻しがこのタイミングで月初来高値を更新する意外高につながったと見られる。こうした動きが一巡したことや欧米の金融政策イベントを通過したことから、次第に為替市場の動意は薄れると見ている。とはいえ、年末モードの薄商いの中では不規則変動のリスクも付きまとう。

ドル/円は不安定な株価の動向や米長期金利の動きを睨んで神経質な相場展開になりそうだ。

注目の経済指標:英欧米PMI・速報値

注目のイベント:サンフランシスコ連銀総裁講演

※時間は日本時間での表示になります。
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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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