ゴールドマンがリテール部門で400人以上を削減する計画=米国株個別
ゴールドマン<GS>は今後1年間の不透明な経済情勢に備えるため、苦境にあるリテール部門を再編し、少なくとも例年よりも数百人規模以上の雇用削減を目標としている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。同銀は赤字のリテール部門から少なくとも400人を削減する計画を立案しているという。
同銀のソロモンCEOはこれまでもリテール部門を縮小する意向を示していたが、今回の人員削減は数カ月前まで焦点となっていた業績不振の従業員を淘汰するという恒例行事の域を出つつあることを示しているという。
同銀は、テクノロジーや事業統合に多額の費用を投じ、アナリストからは通期の純利益が44%減少するとの見通しも出ており、経費削減圧力にさらされている。リテール部門のコスト増、取引の減速、資産価格低迷は今年のボーナスの原資を大きく毀損させるのに十分だった。
同CEOは先週開催のコンファレンスで、「われわれ経費削減計画を実行に移したが、その効果を実感するには、まだ時間がかかる。最終的に機敏さを維持し、ビジネスチャンスを反映した企業規模にするつもりだ」と述べていた。
同銀はこれまで、多角化のために中核事業以外のビジネスラインの強化を目指し、活発にM&Aを行って来た。その結果、従業員数が急増し、同銀の従業員数は第3四半期に4万9000人を突破し、2018年末から34%増加していた。
(NY時間14:05)
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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