ドル円の下落、円買い材料を探る動きも=NY為替
ドル円の下落、円買い材料を探る動きも=NY為替
きょうはドル円が133円台まで下落する場面があった。ドル円の年初来レンジは113.47から151.95となっており、単純にその半値水準は132.71レベルとなる。高値からの調整も重要な節目へと近づいているようだ。
ここまで円高方向に戻してくると、市場ではいろいろと円高材料を模索する動きがみられてきている。米金融当局の利上げペース縮小がその代表的なものだが、これはどちらかというとドル安要因だ。円買いはどうか。これ以上の円高が進行すると、海外投資を進めてきた投資家にとってはヘッジ需要が生じる可能性が指摘されている。また、インバウンドの進行で海外からの観光客による円買い需要も喚起される見込み。そして、一番インパクトがありそうなのが、日銀の方針転換であろう。まずは、YCCの許容レンジの拡大の可能性が指摘され始めているようだ。
上記のように、テクニカル的にはそろそろ半値水準となる。この水準を超えるような円高進行となれば、真剣に円高対応を迫られる可能性がありそうだ。まずは、このあとの米雇用統計後のドル円相場動向に注目したい。
USD/JPY 134.12
執筆者 : MINKABU PRESS
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