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FOMC後の流れが続く 英MPC受けポンドの売り目立つ=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場は前日のFOMCを受けたドル買い戻しの流れが続いた。米国債利回りは上昇し、株式市場も一時戻り売りが強まる中、為替市場ではリスク回避のドル買いが復活している。ドル円は前日に145円台まで下落する場面が見られたが、きょうは148円台に戻しており、再び150円台を試すか注目の展開が見られた。

 前日のFOMCに対して市場からは、「FRBは利上げペースを減速させる可能性はあるものの、今回の利上げサイクルのターミナルレート(最終着地点)は想定よりも高くなる可能性を示唆した。事前の期待ほどFRBはタカ派色を緩めていないとの印象」といった声も聞かれる。市場は米経済のハードランディングの可能性を高めており、景気後退に陥る確率を上昇させ、それがマイルドなものになる確率を低下させている。

 今回のFOMCを受けて一部からは、12月のFRBの利上げは0.50%ポイントに縮小し、戦略的な姿勢転換ではなく、計画的なダウンシフトに移行するとの見方も出ている。ただ、今後発表される経済指標によっては、0.75%ポイントの追加利上げのリスクは残っているという。明日は米雇用統計の発表が予定。

 また、2023年はさらに緩やかな利上げが続くことが予想され、政策転換を巡る市場の期待をFRBが管理する中で、投資家はさらなるボラティリティに注意する必要があるとも付け加えた。

 ユーロドルは戻り売りの流れが続いた。きょうは0.9730ドル近辺まで一時下落し、再び21日線を下回り、明日以降の動きが警戒される。先月はリバウンド相場への期待感も高まったが、結局、下げトレンドは継続しており、目先は9月安値の0.9535ドルを再び目指しそうなサインも点灯している状況。

 きょうは英中銀が0.75%ポイントの利上げを実施したものの、景気への警戒から、この先は利上げペース縮小も示唆していた。ECBについても同様の見方が広がっており、エネルギー危機の影響により年末までにユーロはさらに下落する可能性があり、来年の回復余地も限定的との見方も出ている。エネルギー危機の結果、ユーロ圏はすでに景気後退に陥っているか、その瀬戸際に立たされている。高インフレがECBに引き締め政策の継続を強いる可能性はあるものの、ユーロのリバウンドは期待薄との見方は少なくない。

 きょうはポンドの下げが目立ち、対ドルでは1.11ドル台まで下落。対ユーロ、円でも下落している。この日の英中銀金融政策委員会(MPC)がポンドを圧迫した。

 英中銀は市場の予想通りに0.75%ポイントの利上げを実施し、政策委員の投票行動も7対2での決定となった。ただし英中銀は、この先の大幅利上げの見通しを強く打ち消した。「市場の予想通り金利が上昇すれば2年に渡るリセッション(景気後退)に繋がる」と警告。ターミナルレート(最終着地点)も「市場が織り込んでいるよりも低くなる」との見通しも示した。前日のFOMCとは真逆。ベイリー英中銀総裁の会見でもその点を指摘している。

 きょうのMPCを受けて短期金融市場では、2023年前半までに4.50-4.75%程度まで引き上げて利上げサイクル終了と見ているようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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