一時円安が優勢も続かず=東京為替概況
一時円安が優勢も続かず=東京為替概況
ドル円は先週末の海外市場で株高を受けたリスク選好の動きや、市場予想通り金融政策の現状維持を決めた日銀金融政策決定会合の黒田総裁会見において、今後の緩和維持姿勢が強調されたことを受けて円売りが強まり、147円台後半まで上昇。週明けも同水準で始まり、朝方のもみあいをへて、東京勢の本格参加を受けてドル高円安が優勢に。
日経平均が堅調な動きを見せたことが円売りにつながった。日銀会合を無事こなしたことで、円売りに安心感も見られた。ドル円は先週末海外市場の高値を超えてドル買い円売りに弾みが付き、148円28銭まで。もっとも、その後は頭の重い点秋に。昼前後に148円を割り込み、午後には147円70銭台まで。
今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)、米雇用統計、豪州、英国の政策金利発表など重要イベントが目白押しとなっており、突っ込んだ円売りに対する警戒感も。
円主導の動きでクロス円も同様に流れに。朝方の146円台後半推移から、午前中に147円68銭まで大きく上昇したユーロ円は、147円30銭台を中心としたもみ合いを経て、午後に入って147円10銭割れまで。170円台後半から172円10銭台まで大きく上昇したポンド円は、171円台後半でのもみ合いを経て、171円50銭割れに。
欧州通貨は対ドルでもみあい。ユーロドルは0.9940/70のレンジでの推移。ポンドドルは1.16を挟んでの推移。
午前中に発表された9月の小売売上高が予想を上回った豪ドルは若干堅調。午後に入って0.6430手前を付けた。豪ドル円は円安進行に朝の94円30銭前後から95円10銭台まで上昇。その後ユーロドルなどが値を落とす中、堅調地合いを維持。少し調整も94円90銭前後での推移に。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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