ドル円はしっかりも、動き落ち着く、週末越えのポジション維持を避けて様子見に=NY為替概況
ドル円はしっかりも、動き落ち着く、週末越えのポジション維持を避けて様子見に=NY為替概況
きょうのドル円は147円台での落ち着いた動きに終始した。ロンドン市場で米債利回りの上昇などを材料にドル円が上昇。東京午後の146円割れから147円86銭を付ける動きを見せた。米国市場では147円50銭を中心としたレンジ取引。147円台前半では買いが出る一方、ロンドン市場で付けた高値をトライするだけの勢いにも欠けた。
先週末の為替介入と見込まれる動き、週明け再び介入と見込まれる動きが出て、ドル円はかなり荒っぽい展開で始まり、その後ドル売りが優勢となって145円台まで下落。安値から買い戻しが入ったところで週末を前にどちらに再び積極的な動きを示すだけの勢いがなかった。
ユーロドルは一時上値の重さが見られた。水曜日の海外市場で1.00台後半まで上昇したユーロドルは、その後の下げ基調が続いており、0.99台前半に。もっとも下がると買いが出る流れ。
ドル主導の展開が目立つ中で黒田総裁の今すぐは利上げ・出口を考えないとの発言もあり、今日は円売りが優勢に。ユーロ円は比較的しっかりの展開。木曜日に値を落とした分の調整もあり、147円台を回復する場面が見られた。もっともドル円の上値が押さえられたこともあり、147円台での買いには慎重。
ポンドドルは落ち着いた動きの中で上をトライ。対ユーロなどでも買いが出ていた。ロンドン朝に1.1500近くまで下げたものの、大台を維持したことで反発。英政府の混乱が落ち着いたことで、買いが出やすい地合いとなっているとの思惑もポンド高に。1.16台を回復する動きを見せている。ロンドン市場で169円割れを付けたポンド円は171円台をしっかりと回復。こちらもユーロ円同様に黒田日銀総裁発言を受けた円売りが支えに。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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