ゴールドマンとモルガンスタンレーが反落 アナリストが投資判断をそれぞれ引き下げ=米国株個別
ゴールドマン<GS>とモルガンスタンレー<MS>が反落。アナリストが投資判断をそれぞれ「売り」と「中立」に引き下げ、目標株価もそれぞれ、300ドルから290ドル、95ドルから85ドルに引き下げた。
投資銀行部門の低迷のほか、株式下落にもかかわらず、トレーディング収益への見通しが依然楽観的であることへの懸念を理由に挙げている。
両銀は投資銀行部門とトレーディング部門を合わせて収益の約60%を占めているのに対し、JPモルガン<JPM>やシティグループ<C>などの、いわゆる銀行は約30%となっている。金融危機の際には、資本再構成の急増により、デット・キャピタル・マーケッツ部門(DCM)やエクイティ・キャピタル・マーケット部門(ECM)の活動が活発化したが、多くの企業が金融危機の間にバランスシートを修復したことから、投資銀行部門にとってのアップサイドリスクは低下しているという。
債券・為替・商品(FICC)と株式の取引は好調に推移しているものの、株式市場の下落は資産運用部門にとって明らかに逆風となっているとしている。また、銀行は景気後退初期にはアンダーパフォームになり、回復初期には力強いアウトパフォームになる傾向があることも指摘。
なお、モルガンスタンレーの決算発表は来週14日、ゴールドマンは再来週18日に予定されている。
(NY時間10:23)
ゴールドマン<GS> 305.97(-8.90 -2.83%)
モルガン・スタンレー<MS> 82.26(-1.71 -2.04%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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