米雇用統計を控えて、ドル円は140円台に高止まり、ユーロは堅調=ロンドン為替概況
米雇用統計を控えて、ドル円は140円台に高止まり、ユーロは堅調=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ユーロが堅調。ユーロドルはロンドン午前に一段高となっている。0.99台後半から一時1.0017レベルまで高値を伸ばした。欧州天然ガスをめぐる不透明感が緩和されていることがユーロ買いを誘ったようだ。ただ、ロンドン昼に向けては次第に動意を失っており、パリティ付近に落ち着いてきている。ユーロ円は140円台にしっかりとのせ、140.53レベルまで高値を伸ばした。足元では140円台前半に上昇一服。ドル円は140円台で高止まり状態。そのなかで一時140.43レベルと24年来の高値水準を小幅に更新している。欧州株の堅調とともに、米株先物も下げを消して揉み合いに。米10年債利回りは一時3.23%付近まで低下も、足元では3.25%と前日終値付近に落ち着いている。全般的に米雇用統計待ちのモードに入っているようだ。米雇用統計については予想からの強弱で市場は敏感に反応することが想定されるが、日米や日欧の金利格差拡大観測が根強いなかでは、今週の円安の流れには大きな変化は見られないとの観測が優勢になっている。
ドル円は140円台前半での取引。東京午前につけた139.87レベルを安値に、その後は140円台乗せと堅調な動きを示している。ロンドン午前には一時140.43レベルと24年来の高値水準を伸ばした。ただ、この時間帯の値幅は限定的。米雇用統計待ちに。
ユーロドルは0.99台後半での取引。東京市場からのじり高の動きを受けて、ロンドン序盤にパリティ水準を上回ると、高値を1.0017レベルまで伸ばした。ただ、足元では0.99台後半へと伸び悩んでいる。ユーロ円は140円付近での揉み合いから再び買われて、高値を140.53近辺まで伸ばした。その後は140円台前半で推移している。対ポンドでは揉み合いながらも、ややユーロ買いが優勢。欧州天然ガスをめぐる不透明感が緩和されていることがユーロ買いを誘ったようだ。
ポンドドルは1.15台後半での取引。ロンドン朝方に1.1533近辺に安値を広げたあとは、買いが優勢になっている。高値を1.1582レベルまで伸ばした。足元では買い一服に。ポンド円は162円付近での揉み合いからじりじりを値を上げて高値を162.50近辺まで伸ばした。その後は162円台前半に高止まりしている。ユーロポンドは0.8630近辺から一時0.8650近辺まで買われた。欧州株高を受けてユーロとともに対ドルや対円で底堅い動きを見せている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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