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ドル円は下に往って来い フィラデルフィア連銀指数をきっかけにドル買い強まる=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場はドル買いが加速し、ドル円は135円台後半まで上げ幅を拡大した。そのような中でドル円は下に往って来いの展開。序盤は売りが先行し、134.65円付近まで下落したものの、この日のフィラデルフィア連銀指数が予想外に強い内容となったことをきっかけにドル買いが強まった。ただ、先週までのドル売りが一服する中でドル円も底堅い推移が見られているが、以前のように140円を目指そうという雰囲気まではまだない。

 前日のFOMC議事録は慎重な雰囲気も垣間見せていたが、基本的にFRBのタカ派姿勢に変化はない。FOMC委員は米経済が急降下していないことから、FRBはしばらく利上げを続けると見られている。それに伴ってドル高への期待も依然として高い状況。この日も複数のFOMC委員の発言が伝わっていたが、タカ派姿勢に変化はないようだ。タカ派の急先鋒として知られるブラード・セントルイス連銀総裁は9月の0.75%ポイントの利上げを支持する意向を固めていると伝わっていた。

 欧州と中国の景気への不安感が高まる中、米経済が徐々に冷え込んでも、ドルは引き続き支持され、年末までにG10通貨の中で高利回り通貨のひとつになる可能性があるとの指摘も出ている。そのため、円を含む他のほとんどの通貨に対してドルは支持されるはずだという。

 ユーロドルは戻り売りを加速。1.00ドル台に下げ幅を拡大し、再びパリティ(1.00ドル)を視野に入れそうな気配が出ている。本日の21日線は1.0205ドル付近に来ているが、その水準が重くなっているようだ。

 きょうはECBのシュナーベル専務理事の発言が伝わっていたが、追加利上げを示唆し、市場もECBの利上げへの期待を高めている。同理事は「ECBは7月にインフレ見通しを考慮して0.50%ポイントの大幅利上げを選択した。現時点でこの見通しが根本的に変わったとは思わない」と述べていた。

 本日の市場は、年末までのECBの利上げ幅を計1.27%ポイントと予測しており、前日の1.10%ポイントから拡大している。いまのところECBが軸足を移した可能性は低く、9月の0.50%ポイントの利上げが最も可能性の高いシナリオと見られているようだ。

 ポンドドルは節目となっている1.20ドルを割り込んだ。1.20ドルを割り込むと押し目買いも見られていたが、支え切れなくなったのか、ストップを巻き込んで1.19ドル台前半付近まで下げが加速した。

 高インフレに伴う生活危機への不安から、英経済のリセッション(景気後退)への懸念が高まっている。それに伴いポンド安を予想する向きが多いが、一部からは、今後ポンド買い意欲が高まる可能性があるとの指摘もあるようだ。

 9月に次期首相が決まると見られる中で、財政刺激策の強化とリスク心理改善により、ポンド買い意欲が高まる可能性があるという。米商品先物協会(CFTC)が発表している最新の建玉データでは、レバレッジ・ファンドによるポンドロングが急増している。これは英首相選でトラス外相が勝利した場合、彼女の減税計画が経済成長にとってプラスになると考えロングを増やしているほか、それによる広範なセンチメント改善を期待している可能性もあるという。思惑通りにリスク選好の雰囲気が広がるようであれば、それに伴ってポンドに対するポジティブなセンチメントも高まる可能性があるとしている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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