ドル買い一服、米FOMC議事録後の動き落ち着く=ロンドン為替概況
ドル買い一服、米FOMC議事録後の動き落ち着く=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買い一服となっている。昨日の米FOMC議事録をめぐっては発表当初はドル売りに反応したが、その後はドルが買い戻される流れとなっていた。ロンドン序盤には一段のドル買いの動きが入ったが、次第にドルが売り戻されての揉み合いに落ち着いた。ドル円は東京午前に134.74レベルまで一時下押しされたあとは買戻しの流れとなり、ロンドン朝方に135.43レベルまで上昇。米FOMC議事録後の下落をほぼ埋め戻している。その後は再び135円付近へと軟化。。米10年債利回りは2.86%付近から2.91%付近まで上昇したあとは、2.86%付近と上下動。ユーロドルは序盤に1.0146レベルまで下落したあとは1.0180付近まで反発し、その後は1.01台後半で売買交錯している。ポンドドルは売りが先行して1.1995近辺まで一時下落。しかし、その後は買いが優勢となり1.2080近辺に高値を伸ばした。対ユーロでのポンド買いが入っており、ポンドは底堅く推移。対円では162.25近辺の安値から一時163円台乗せと堅調。一方、ユーロ円は137.16近辺まで下落した後の戻りは137.70近辺までにとどまった。7月ユーロ圏消費者物価指数・確報値は前年比+8.9%、前月比+0.1%と速報値から変わらずだった。6月ユーロ圏建設業生産高は前月比-1.3%と落ち込み、4か月連続のマイナスだった。シュナーベルECB理事は、短期的にインフレがさらに加速する可能性排除せず、と警戒感を示した。トルコ中銀は予想外の利下げを発表。リラが急落している。利下げは昨年12月以来。
ドル円は135円付近での取引。ロンドン朝方に135.43レベルの高値をつけたあとは1一時135円台割れ水準まで軟化している。ただ、135円付近では買いも入り、東京市場からの上昇の流れに目立った変化はみられていない。米10年債利回りは2.86%台から2.91%付近で上下動。足元では再び2.86%台に低下。
ユーロドルは1.01台後半での取引。1.0180近辺が重く、序盤には1.0146レベルまで安値を広げた。その後は買戻しが入って1.0170台で推移している。前日NY市場からのレンジ内で推移している。ユーロ円は朝方に137.16近辺まで下落も、すぐに137.69近辺まで反発した。その後は再び137円台前半へ。対ポンドではユーロ売り圧力がかかっており、上値重く推移している。
ポンドドルは1.20台半ばでの取引。序盤は1.2050付近から一時1.1995レベルまで下押しされた。その後は買い戻しが入って1.2080近辺まで反発、東京午前につけた本日高値1.2063レベルを更新した。ポンド円は162.30付近へ下押しされたあとは買いが優勢となっている。一時163.25近辺まで高値を伸ばし、安値から約1円の上昇となった。足元では再び163円台割れと上昇一服。ただ、ユーロポンドは0.8460台から0.8420台まで下落と、ポンド買い優勢。ポンド独自の材料には乏しいが、原油高を受けた豪ドルやカナダドルの上昇につれ高となる面があったようだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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