ユーロ圏経済、第4四半期に景気後退入りか=NY為替
きょうのNY為替市場はリスク回避のドル買いが見られる中、ユーロドルは1.01ドル台に下落している。きょうの下げで21日線を下回っており、明日以降の動きが警戒される展開となっている。
21日線の水準を完全に下にブレイクするようであれば、市場の一部で根強い警戒が示されているパリティ(1.00ドル)割れを試しそうな気配も再び出ているようだ。
高インフレ、金融引き締め、世界経済の低成長の影響によって、ユーロ圏は間もなくリセッション(景気後退)に陥るとの見方が広がっている。ユーロ圏のGDPは第3四半期に停滞し、その後2四半期のマイナス成長を経て、回復に転じるとの予想も出ているようだ。来年は経済が回復することを期待しているが、政策支援の欠如によって回復が阻まれる可能性もあるという。2023年のGDPは僅か0.5%、24年は1.8%を予測。この予測に対する最大のリスクとして、ロシアのガス供給停止や、ECBの政府債務危機の回避失敗などを挙げている。
EUR/USD 1.0188 EUR/JPY 135.64 EUR/GBP 0.8427
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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