ドル円は下げ一服で133円台前半 ユーロは底堅く推移=ロンドン為替概況
ドル円は下げ一服で133円台前半 ユーロは底堅く推移=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル円の下げが一服、ユーロが底堅く推移している。ロンドン序盤は前日からのドル売り・円買いの流れを受けてドル円は132.51レベル、ユーロ円は135.55レベル、ポンド円は161.54レベルまで安値を広げた。一方、ユーロドルは1.0254レベル、ポンドドルは1.2245レベルまで高値を伸ばした。しかし、その後は調整が入り、値動きが反転している。ユーロ円は136.60近辺、ポンド円は162.40近辺まで下げ渋り。ユーロドルは一時1.02台割れ、ポンドドルは1.2150割れ水準へと反落。この日発表されたユーロ圏消費者物価速報が前年比+8.9%と過去最高水準を更新、一段とインフレが加速したほか、ユーロ圏GDP速報値も前期比+0.7%と前回および予想を上回る伸びを示していた。ユーロドルは1.02台前半へと再び買われている。一方で、英住宅ローン承認件数は予想以上に減少しており、高インフレ、金利引き上げの影響がみられていた。ポンドドルの反発は序盤の1.22台には届かず限定的な動きに。ユーロポンドではユーロ買い・ポンド売りが鮮明になっている。
ドル円は133円台前半での取引。東京市場で134円台割れから133円台割れへと下落。その後もロンドン朝方にかけて売られ、安値を132.51レベルまで広げた。しかし、ロンドン勢が本格参加すると下げ渋りの動きとなり、133.50台まで買い戻しが入った。前日からのドル安・円高の流れは一服も、調整は限定的といった印象。
ユーロドルは1.02台前半での取引。東京市場でじり高となった流れを受けて、ロンドン朝方には高値を1.0254レベルまで伸ばした。その後は売りに押されて1.0186レベルまで反落。足元では再び1.02台前半へと底堅く推移している。ユーロ円は東京市場での売り圧力を受けて、ロンドン序盤には135.55レベルまで安値を広げた。その後はドル円とともに下げ渋り、136円台半ばへと反発している。対ポンドではユーロ買いの動きが優勢。ユーロ圏消費者物価速報が一段とインフレ加速となったことや、ユーロ圏GDP速報値が予想を上回る伸びを示したことがユーロ相場を下支えしていた。
ポンドドルは1.21台後半での取引。東京午後からロンドン朝方にかけて買われ、高値を1.2245レベルまで伸ばしたが、その後は売りに押される展開。1.2138レベルまで反落し、下げ一服となっている。ポンド円は東京市場からの下落の流れを受けてロンドン序盤には161.54レベルまで安値を広げた。その後は下げ一服となり162円台前半へと反発している。ユーロポンドは0.8370付近から一時0.8410付近まで買われている。ユーロ圏指標が予想を上回る結果だったこととは対照的に、この日発表された英住宅ローン承認件数は予想以上に減少していた。高インフレ、金利引き上げの影響が色濃くでていた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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