広告を非表示にする
ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

パウエル発言を受けドル売り強まる ドル円は一時136.35円近辺まで急落=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場は午後になってドル売りが強まった。FOMCの結果が公表され、政策金利の誘導目標を予想通りに0.75%ポイント引き上げ、2.25%-2.50%に引き上げた。全会一致で決定したことも明らかとなり、0.50%や1.00%ポイントの主張もあるかにも言われていたが、全会一致は若干意外感もあった。

 為替市場はドル売りの反応が見られたが、その後のパウエルFRB議長の会見でドル売りはさらに加速した。「ある時点から利上げを抑制することが適切」との発言に敏感に反応した模様。

 ドル円は137.40円近辺まで買い戻される場面も見られていたが、パウエル発言を受けて、一時136.35円近辺まで一気に急落した。

 市場からは、ドル売りの動きは一時的なものに過ぎず、FRBの追加利上げ期待は今後数週間のドルの支えとなるとの見方も出ている。不安定なリスク心理と欧州のガス供給問題が、安全資産であるドルへの流入を促進するという。

 ユーロドルは1.02ドル台を回復。21日線付近まで再び回復しており、明日以降の動きが注目されるが、下向きの流れが明確に続いており、再びパリティ(1.00ドル)を試す流れには変化はない。

 今週の29日金曜日に7月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)の速報値が公表される。総合指数の予想は前年比8.7%とは6月の過去最高であった8.6%から若干の上昇に留まることが見込まれている。ただ、ECBにとってそれはほとんど安心材料にはならないとの見方も出ている。ガス価格は上昇したが、原油価格が急落し、エネルギー価格全体は低下が予想されるが、食品とサービス価格上昇がそれを相殺したという。ユーロ圏のインフレはピークには近づいているものの、今年の残りの期間は高止まりの状態が続くだろうとも指摘している。

 ポンドドルは1.2180ドル近辺まで一時上昇。21日線を上放れる動きを見せており、リバウンド相場に入るか注目される。市場からは、英中銀は0.50%ポイント利上げ後は消極的になるとの見方も出ている。次回8月の金融政策委員会(MPC)で0.50%ポイントの大幅利上げを実施する可能性が高いが、年内の残りの期間は消極姿勢に転向し、逆に来年は利下げの可能性が高いという。

 具体的には、8月4日のMPCで政策金利を0.50%ポイント引き上げ1.75%にした後は、9月、11月と0.25%ポイントずつの利上げに戻り、年内に引き締めを終了。逆に来年は、景気後退とインフレ鈍化に対応して、2023年の5月と8月に0.25%ずつ2回の利下げを行うと予想しているようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

主要通貨レート

関連ETF

直近24時間の重要経済指標

Pick Up 雇用統計 FOMC

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます