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FX/為替「ドル/円、続落警戒 欧米PMIに注目」 外為トゥデイ 2022年7月22日号

マネ育チャンネル 

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年7月22日9時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼21日(木)の為替相場
(1):日銀 金融政策の現状維持決定
(2):日銀総裁会見 円売りが優勢
(3):ECB11年ぶりの利上げ ユーロ急伸
(4):米国景気の減速懸念が広がる
(5):ユーロ圏の景気悪化懸念広がる
(6):米長期金利低下 ドル売り強まる

▼21日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:欧米PMIに注目/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

21日(木)の為替相場

期間:21日(木)午前6時10分~22日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀 金融政策の現状維持決定

日銀は金融政策の現状維持を決定。声明では「当面は新型コロナの影響を注視、企業等の資金繰り支援と市場の安定維持に努めるとともに必要なら躊躇なく追加緩和を行う」と再表明。政策金利のフォワードガイダンスについても「現在の長短金利水準、またはそれを下回る水準で推移することを想定している」との文言を維持した。また、日銀は経済・物価情勢の展望(展望レポート)で2022年度の物価見通しを前回の+1.9%から+2.3%に引き上げた一方、成長率見通しは+2.9%から+2.4%に引き下げた。

(2):日銀総裁会見 円売りが優勢

黒田日銀総裁は15時半からの定例会見で「景気は新型コロナの影響が和らぐもとで持ち直している」とし「必要があれば躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる」とこれまでの緩和姿勢を維持していくことを示した。さらに「最近の急速な円安進行は経済にマイナスで望ましくない」としながらも「金利引き上げやレンジ拡大のつもりは全くない」と強調した。また、現在の円安については「ドルの独歩高、ユーロやポンドも下落している」との認識を示した。会見中に円売りが優勢となった。

(3):ECB11年ぶりの利上げ ユーロ急伸

欧州中銀(ECB)は預金ファシリティ金利を50bp引き上げて-0.50%から0.00%にすると発表。11年ぶりの利上げとなった。一部の市場予想(0.25%利上げ)を上回る利上げ幅となったことを受けてユーロ買いが優勢となりユーロ/円は142.32円前後まで上昇。声明では「今後の会合で、金利のさらなる正常化が適切に行われるだろう」と表明した。

(4):米国景気の減速懸念が広がる

米新規失業保険申請件数は25.1万件と予想(24.0万件)に反して前週(24.4万件)から増加した。3週連続の増加となり、8カ月ぶりの高水準となった。同時に発表された米7月フィラデルフィア連銀景況指数も-12.3と予想(0.8)に反して前回(-3.3)から低下した。米国景気の減速懸念が広がり、ドル売り・円買いが強まった。

(5):ユーロ圏の景気悪化懸念広がる

ラガルドECB総裁は理事会後の会見で、インフレに対抗するために「ECBは利上げを加速する」としながらも「最終的な金利水準は変えない」とした。これを受けて独長期金利が上げ幅を縮小。ECBの利上げによってユーロ圏の景気が冷え込むとの懸念が広がる中、一転してユーロ売りが優勢となった。なお、独10年債利回りはその後低下に転じた。

(6):米長期金利低下 ドル売り強まる

米長期金利の低下に拍車がかかり、10年債利回りは2.90%を下回って低下幅を拡大。ドル売りが強まりドル/円が下落した。クロス円はドル/円の下落で上値が重かったものの、ストレートドルの上昇で下げ渋った。

21日(木)の株・債券・商品市場

外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

ドル/円の見通し:欧米PMIに注目

昨日のドル/円は137円台前半へと反落。日銀が大規模金融緩和の継続を決めたことで138.88円前後まで上昇したものの、海外市場で米長期金利が急低下すると137.32円前後まで下落した。米長期金利は、欧州中銀(ECB)の11年ぶりの利上げを受けてユーロ圏景気が落ち込むとの懸念が広がる中で独長期金利が低下した動きにつれた。

また、米新規失業保険申請件数が3週連続で増加し8カ月ぶりの水準に増加したことも米長期金利とドルを押し下げた。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で75bp(0.75%ポイント)の追加利上げが見込まれる中、米国でも景気後退を巡る懸念がくすぶっているようだ。

そうした中、本日のドル/円は続落を警戒。137円台を割り込めば136円台前半まで調整余地が広がりそうだ。欧米で発表される7月の製造業およびサービス業購買担当者景気指数(PMI)が景気後退の予兆を示すか注目されよう。

注目の経済指標

注目のイベント

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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