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ドル円は利益確定売りも円安がドル円の下値をサポート=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場でドル円は下に往って来いの展開となった。きょうもドル売りが優勢となる中、序盤のドル円は利益確定売りに押され137.40円近辺まで下落する場面が見られた。しかし、下押す気配までは見られず、138円台に戻し、前半の下げを取り戻している。本日の市場はリスク回避の雰囲気が後退し、株高・円安がドル円の下値をサポートした。

 今週は日銀決定会合が予定されているが、現在の金融緩和の据え置きが濃厚となっている。そのような中で、本邦勢は依然として円に弱気な見方が多い一方、海外勢からは円は売られ過ぎとの見方も増えつつあるとの指摘も出ている。

 対ドルで24年ぶりの水準に円安は進行しているが、本邦勢は円ショートの余裕はまだ十分にあると見ている。160円も非現実的なターゲットでないとの声もあるようだ。その一方で、海外勢からは140円の重要な心理的節目まで接近しつつある中で、ここからの円ショートはほぼ時間切れだと見る向きも増つつあるという。

 米大手銀によるファンドマネジャー調査によると、円相場は市場で最も注視されている取引となっており、さらなる下落に賭けることがマクロ取引として最も伸びるという見方が強まっているという。世界との金利差、輸入に依存する日本での原油価格の上昇、そしてドル復活がさらなる円安をもたらすという。

 ユーロドルは買い戻しが続き、一時1.0270ドル近辺まで上昇。本日の21日線が1.0305ドル近辺に来ているが、目先はその水準が上値メドとして意識される。ユーロに関しては今週21日のECB理事会が最注目となるが、0.50%ポイントの利上げを真剣に検討しているとの報道も流れていた。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。0.25%ポイント利上げがコンセンサスとなっているが、インフレ悪化の中で再考の可能性が出ているという。ただ、十分な支持があるかどうかは不明だとしている。

 ラガルド総裁は6月28日の講演で、0.25%ポイントを超える利上げの可能性に含みを持たせていたが、その後に発表されたユーロ圏消費者物価指数が過去最高の8.6%に達した。これはECB目標である2%の4倍を超える。この報道を受けて短期金融市場では0.50%ポイント利上げ確率を約40%まで上昇させている。

 そのような中、ECBが0.25%ポイント利上げに踏み切った場合、ユーロは下落する可能性も指摘されている状況。しかし、0.50%ポイントの利上げや、より積極的な利上げのガイダンスを打ち出したとしても、ユーロ圏経済の下振れリスクが高まっていることを考慮すれば、一時的な動きに留まり、大きなユーロの支えにはならないという。ガス供給不足の脅威や、イタリアの政情不安を理由に挙げている。

 ポンドドルも買い戻しが続いた。1.20ドル台を回復し、一時1.2040ドル近辺まで上昇。ベイリー英中銀総裁が8月の金融政策委員会(MPC)での0.50%ポイント利上げを検討中だと述べたこともポンドの買い戻しをサポートしている。ただ、総裁は「確定ではない」とも述べていた。本日の21日線が1.2060ドル近辺に来ているが、目先はその水準が上値メドとして意識される。

 最近のポンド安も次回の英金融政策委員会(MPC)での0.50%ポイント利上げを促す可能性があるとの指摘も出ている。ポンドドルは外的要因やドルのパフォーマンスによって大部分が左右される状態が続くと見られるが、市場が0.50%ポイントの利上げの理由をより多く見出せば、一時的ではあるが、ポンドは自律反発の可能性もあるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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