ユーロドルは一時パリティを目指すも反転、ドル円はもみ合い=ロンドン為替概況
ユーロドルは一時パリティを目指すも反転、ドル円はもみ合い=ロンドン為替概況
ドル円は137円割れから137円台前半にかけての推移。東京朝に株高の動きなどを好感して137円台に乗せたドル円。137円20銭台まで上値を伸ばした後は少し調整が入りもみあいとなった。東京午後からロンドン朝にかけての調整局面で137円割れを付ける場面も、すぐに値を戻し、その後137円20銭台まで。ただ値幅は限定的で、全般に様子見ムード。この後21時半に発表される6月の米消費者物価指数(CPI)がかなり注目されており、発表までは積極的な売り買いを手控える流れに。
ユーロドルは昨日節目と言われるパリティ(1ユーロ=1ドル)を付けたものの、しっかり割り込むことが出来ず反発。昨日の海外市場で1.0070台まで買い戻しも、少し値を落として東京市場は1.00台前半で推移した。ロンドン市場に入ってポンドドルが上昇したことなどを受けて買いが強まり、1.0050超えを付けたものの値幅が限定的で、ポンドに比べると上値の重さが印象付けられると、一転して下をトライする動きに。再びのパリティトライとなり1.0006前後まで値を落としたが、パリティ手前の買いを崩せず。売りに回った短期筋の買い戻しを誘う形で反転。ロンドン朝一の高値を超えて1.0067前後まで。
ユーロ円は137円台で振幅。朝方ユーロドルが1.0050超えを付ける際に137円95銭前後まで上昇も、ユーロドルのパリティトライに137円20銭台まで下落も、その後のユーロの買い戻しに137円98銭まで。
ポンドは朝方買いが入る展開に。対ドルだけでなく対ユーロでも買いが入っており、ユーロポンドは5月17日以来のユーロ安ポンド高圏に。昨日NY市場午後にベイリー英中銀総裁が0.25%利上げ以外の選択肢もあると発言、次回の会合での0.5%利上げの可能性を示したことが、改めて材料視された形。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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