ドル買い先行も米雇用統計の発表控えて続かず ユーロドル一時1.00台後半=ロンドン為替概況
ドル買い先行も米雇用統計の発表控えて続かず ユーロドル一時1.00台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが先行した。ただ、この後の米雇用統計発表を控えて、一方向への値動きは続かず振幅相場となっている。動きが目立ったのがユーロドルで、1.0150付近を下回ると売りが強まり、一時1.0072レベルまで安値を広げた。2002年12月以来の安値水準となった。しかし、その後は買戻しが入っており再び1.01台半ばへと反発している。ユーロ円は序盤に136.87近辺まで下押しされたが、その後は137.80台へと約100ポイントの戻りとなっている。ポンド相場も同様に、対ドルでは1.1920レベルまで下落したあと1.20手前水準へと反発。ポンド円は161.80台まで下押しされたあと、163円ちょうど付近まで反発。欧州株が序盤の下落を消して、上昇に転じる動きと呼応している。ただ、米雇用統計の結果内容を確認したいとのムードもあって積極的に上値を追う動きにはなっていない。ドル円は安倍元首相の銃撃事件を受けて神経質だが、下値は堅く、135.50付近から136円手前へと買戻しが入っている。元首相の死去が報じられたが、円買い反応は一時的にとどまった。
ドル円は135円台後半での取引。東京市場では安倍元首相の銃撃事件を受けて136円台から135.34近辺まで一時下落した。しかし、その後は買戻しの流れが優勢になっている。ロンドン序盤には安倍元首相の死去が報じられたが、円買い反応は一時的にとどまり、136円手前水準へとじり高の動きになっている。
ユーロドルは1.01台前半での取引。ロンドン朝方には1.0150割れから一気に売りが入り、1.01台割れから安値を1.0072レベルまで広げた。2002年12月以来の安値水準となった。しかし、米雇用統計発表を控えて、一方向への動きは続かず。1.0150付近まで買い戻しが入った。ユーロ円は序盤に136.87レベルまで下落したが、その後は137.90付近まで買い戻されている。対ポンドでは前日からの安値圏で神経質に売買が交錯している。
ポンドドルは1.20付近での取引。序盤に1.20台割れから1.1920レベルまで下落したが、その後は買い戻されており、下に往って来いとなっている。ポンド円も163円付近から161.80台まで下落したあとは、再び163円付近に戻している。ユーロポンドは0.84台と前日からの安値圏でのもみ合いが続いている。全般にドル高圧力は残しつつも、米雇用統計待ちのムードが広がっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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