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ドル買い強まる ドル円は135円台を一気に回復=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場は前日と打って変わってドル買いが強まった。きょうはパウエルFRB議長を始め、何人かのFOMCメンバーの発言が伝わっており、高インフレ抑制にコミットする姿勢を改めて表明している。パウエル議長は、FRBの強いコミットメントが世界的なドル保有とドルでの取引の広がりに寄与しているとの認識を示していた。議長は「FRBによる物価安定の責務達成への強いコミットメントが価値保存手段としてのドルの幅広い信認に寄与している」と述べた。

 きょうは原油相場が急落しているほか、米国債利回りも上昇しておりドルをサポートしている。

 そのような中、ドル円は一本調子の上げを見せており、135円台を一気に回復し、一時135.40円付近まで上昇した。前日はドル売りが強まり、ドル円も一時131円台半ばまで急速に下落していたが、その下げを一気に取り戻した格好。ドルの買い戻しも去ることながら、日銀が本日の決定会合で現状の金融緩和を維持したことによる円安の動きもドル円を押し上げたようだ。

 ユーロドルは戻り売りが強まった。前日は一時1.06ドル台まで急速に回復していたものの、本日は1.04ドル台半ばまで急落する展開。市場からは、今年の残りの期間のユーロドルの見通しは暗いままだが、来年は回復する可能性があるとの見方が出ている。今年はFRBがECBよりも積極的に政策を引き締めるため、米国とユーロ圏の金利差は第4四半期までに2.75%ポイントまで拡大する可能性があるという。しかし、来年の第4四半期までには、それが2.00%ポイントまで縮小するとしている。

 来年後半にはFRBは利下げに転じると見ており、それと伴にドルの輝きは失われるという。その場合、ユーロドルは来年の第4四半期までに1.12ドル水準を回復し、自身が計算する適正価値により近くなると述べた。

 ポンドドルも戻り売りが強まる展開。前日は一時1.24ドル台まで急速に回復していたものの、本日は一時1.21ドル台に急落する場面も見られた。21日線が1.24ドル台半ばに来ているが、その水準には届かずに失速しっている格好。

 前日は英中銀が0.25%ポイントの利上げを実施し、必要なら0.50%ポイントの大幅利上げの可能性にも言及していた。市場には、次回の政策委員会(MPC)では0.50%ポイントの利上げも有り得るとの見方も出ている。

 ただ、ポンドに関しては弱気な見方が根強い。英中銀が市場の期待ほど利上げを行わず、更にEUとの貿易摩擦が高まった場合、ポンドは短期的にさらに下落する可能性が指摘されている。英中銀については、市場が現在織り込んでいるほど積極的に利上げを行うとは思えないとし、北アイルランド議定書で高まるEUとの緊張もポンドの重しになり始めるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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