FX/為替「月末接近、米3連休前でレンジ継続」 外為トゥデイ 2022年5月27日号
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2022年5月27日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼26日(木)の為替相場
(1):豪民間設備投資 予想に反して減少
(2):日銀総裁発言 円買い強まる
(3):米経済指標 まちまちな結果
(4):米大手金融機関 利上げ一時停止の見通し
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:127円を挟んだ値動きが見込まれる/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
26日(木)の為替相場
期間:26日(木)午前6時10分~27日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪民間設備投資 予想に反して減少
豪1-3月期民間設備投資は前期比-0.3%と予想(+1.5%)に反して減少した。ただ、21年10-12月期は+1.1%から+2.3%へと大幅に上方修正された。
(2):日銀総裁発言 円買い強まる
黒田日銀総裁は衆議院予算委員会で大規模金融緩和の出口について「簡単ではない」としながらも「金融市場の安定を確保した出口戦略は可能」との見解を示した。また、米国の利上げによって「どんどん円安になるということではない」とも発言。これを受けて円買いが強まる場面があった。
(3):米経済指標 まちまちな結果
米1-3月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比年率-1.5%と予想(-1.3%)を下回り、速報値(-1.4%)から下方修正された。GDPの7割前後を占める個人消費は速報値の+2.7%から+3.1%へ上方修正された。同時に発表された米新規失業保険申請件数は21.0万件だった(予想21.5万件、前週21.8万件)。
(4):米大手金融機関 利上げ一時停止の見通し
米7年債入札が応札倍率が前回を上回るなど強い結果となったことから米長期金利が上げ幅を縮小。米国株の上昇もあって持ち直していたドル/円はこれにつれて再び軟化した。なお、この日のNY市場では、一部の米大手金融機関が米連邦準備制度理事会(FRB)は9月に利上げを一時停止する可能性があるとの見通しを発表した事が話題となった。
26日(木)の株・債券・商品市場
外為注文情報
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本日の見通し
ドル/円の見通し:127円を挟んだ値動きが見込まれる
昨日のドル/円は126.55~127.57円前後のレンジで推移した。黒田日銀総裁が、米国の利上げによって「どんどん円安になるということではない」などと発言した事で円買いが強まる場面もあったが、欧米株の上昇を受けて円売りに傾くと127円台を回復した。
ドル/円は本日も方向感を欠く展開となりそうだ。米国の3連休を控えて取引が活発化しにくいほか、月末特有の実需フローに振り回されやすいと考えられる。
引き続き126円台半ばを下値支持、127円台後半を上値抵抗とする値動きが見込まれる。
注目の経済指標
注目のイベント
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※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
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