ノードストロムが決算受け上昇 高インフレでも富裕層の消費に自信＝米国株個別

　ノードストロム＜JWN＞が上昇。前日引け後に２－４月期決算（第１四半期）を発表し、売上高が予想を上回った。ガイダンスも公表し、１株利益、売上高とも上方修正した。

　同社は高インフレにもかかわらず富裕層の消費は続くと楽観視している。インフレが購買力を低下させるとして、一般の小売業者は見通しを下方修正しているが、高級志向の同社はこうした懸念を払拭した。

　アナリストからも高評価が出ており、同社の富裕層の顧客に対するエクスポージャーを強調し、今年の収益見通しを引き上げた。裕福な買い物客はインフレの影響を受けにくく、同社はパンデミック後の買い物傾向から恩恵を受けると思われると指摘した。業績は堅調で、富裕層顧客、需要の再構築、コストのテコ入れを証明しているという。

（２－４月・第１四半期）
・1株損益（調整後）：-0.06ドル（予想：-0.05ドル）
・売上高：34.7億ドル（予想：32.6億ドル）
　　ノードストロームブランド：22.9億ドル（予想：20.3億ドル）
　　ノードストローム・ラックブランド：11.8億ドル（予想：11.7億ドル）
・EBIT（調整後）：0.73億ドル（予想：0.20億ドル）
・デジタル販売：全体の39％

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：3.20～3.50ドル（従来：3.15～3.50ドル）
・売上高：6～8％増（従来：5～7％増）

（NY時間09:41）
ノードストローム＜JWN＞　20.99（+0.31　+1.50%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美