【これからの見通し】週末や来週の米FOMC控えて調整ムード広がる
【これからの見通し】週末や来週の米FOMC控えて調整ムード広がる
今週は株式市場が不安定な動きとなっている。そのなかで、為替市場では円高圧力が広がる格好になっている。インフレ警戒が高まるなかで、市場では米国の3月の利上げ開始がほぼ織り込まれているほか、さらに利上げ幅が0.5%となる強気見通しもでてきている。株式市場は来週の米FOMCを控えた調整、週末調整などで売り圧力に押されやすい状況となっているようだ。
ドル円は114円台を再び割り込んでいる。1月14日には113.50付近まで安値を広げる場面があった。この後の海外市場でもこの水準が下値のポイントとなりそうだ。一方、ドル相場全般ではリスク警戒型のドル買いが優勢になっている。ユーロドルは節目水準の1.1300レベルでサポートされるのかどうかが注目されよう。
この後の海外市場で発表される経済指標は、英小売売上高(12月)、カナダ小売売上高(11月)、米景気先行指数(12月)、ユーロ圏消費者信頼感・速報値(1月)など。
発言イベント関連では、本日が世界経済フォーラム(WEF)主催「ダボスアジェンダ」の最終日となる。黒田日銀総裁、ラガルドECB総裁、ゲオルギエバIMF専務理事、イエレン米財務長官、シュワブ世界経済フォーラム会長などの発言機会が予定されている。マン英中銀委員が経済と金融政策について講演を行う。政治面では、日米首脳会談、米露外相会談などが実施される予定。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。