ドル円は一時１１４円１０銭台まで上昇も、大台を維持出来ず=東京為替概況

ドル円は一時１１４円１０銭台まで上昇も、大台を維持出来ず=東京為替概況

　前日のNY市場で米消費者物価指数の強い結果や、３０年債入札の低調さを受けた長期債利回りの上昇（国債価格の下落）を受けたドル買いに１１４円台を一時付けたドル円。午前中はその流れが継続し、日経平均の力強い上昇もあって１１４円１０銭台に乗せる動きが見られた。もっとも昼前に上値を付けた後はじりじりと値を落とす展開に。
　午後に１１４円を再び割り込むと、若干上値が重くなって１１３円９０銭台での推移に。

　注目された雇用当家が弱く出た豪ドルは、発表直後に売りが一気に強まった。豪雇用統計で雇用者数は５万人程度の増加が見込まれていたが、結果は４．６３万人の減少に。失業率の悪化も予想以上で、一気に売りが出た。豪ドルは０．７３４０前後から０．７３１０台へ値を落とし、その後少し戻すも、昼前に再び売りが出て０．７３を割り込む場面が見られた。豪ドル円でも売りが強まる展開に。

MINKABU PRESS 山岡和雅