IBMが決算受け下落 IT・システム部門の不振がクラウド需要を相殺=ダウ採用銘柄
IBM<IBM>が下落しておりダウ平均を圧迫している。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表。1株営業利益、売上高とも予想を下回った。同社は低成長のサービス部門をスピンオフする準備をしている中、今年は成長軌道に戻るという公約達成への課題を浮き彫りにしている。
IT管理およびシステム部門の販売不振が、同社が好転への期待を抱いているクラウドへの旺盛な需要を相殺した格好。
今回の決算を受けてアナリストは低成長のコンピューターサービス事業のスピンオフが近づいているため、第4四半期は“乱雑”になるとの指摘も聞かれた。中期的な見方に変化はないが、3カ月前と比べると短期的なリスクが高くなっている。人件費と維持費の高騰がまだ顧客に転嫁されていないことから、しばらく利益は圧迫される可能性を指摘している。
(7-9月・第3四半期)
・1株営業利益(調整後):2.52ドル(予想:2.53ドル)
・売上高:176.2億ドル(予想:178.3億ドル)
クラウド・コグニティブ:56.9億ドル(予想:57.8億ドル)
グローバル・ビジネス:44.3億ドル(予想:42.7億ドル)
テクノロジー:61.5億ドル(予想:62.9億ドル)
システム:11.1億ドル(予想:12.6億ドル)
・粗利益率(調整後):48.0%(予想:49.6%)
(NY時間09:41)
IBM<IBM> 132.68(-9.22 -6.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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