FX「ドル/円、111円台回復にトライ」 外為トゥデイ 2021年9月27日号
目次
▼24日(金)の為替相場
(1):本邦CPIは11カ月連続で低下
(2):予想を下回る独Ifoを受けてユーロ売り
(3):米8月新築住宅は予想を上回る
(4):米10年債利回りが一時1.465%台に上昇
24日(金)の為替相場
期間:24日(金)午前6時10分~25日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):本邦CPIは11カ月連続で低下
日本8月消費者物価指数は前年比-0.4%と予想(-0.3%)を下回り11カ月連続で低下した。生鮮食品を除いたコア指数は前年比±0.0%と予想通りだった。
(2):予想を下回る独Ifoを受けてユーロ売り
独9月Ifo企業景況感指数が98.8と予想(99.0)に届かず、前月(99.6)から低下すると、一時ユーロ売りが優勢となった。欧州株の軟調推移も相まって、ドル/円やユーロ/円以外のクロス円も弱含んだ。
(3):米8月新築住宅は予想を上回る
米8月新築住宅販売件数は年率換算74.0万件と予想(71.5万件)を上回った。7月は72.9万件増だった。
(4):米10年債利回りが一時1.465%台に上昇
米10年債利回りが7月上旬以来の1.465%付近まで上昇すると、ドル/円は110.79円前後まで上値を伸ばした。ドルが強含みストレートドルが下落した影響で豪ドル/円やポンド/円は上値が重かった。ユーロは独総選挙を26日に控えて様子見ムードが広がる中、対ドルで横ばいとなった。このためユーロ/円はドル/円の上昇に連れて強含んだ。なお、この日は米クリーブランド連銀のメスター総裁とカンザスシティ連銀のジョージ総裁が11月のテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)開始と2022年末までの利上げ開始の可能性に言及した事も米長期金利とドルを押し上げた。
24日(金)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:111円台乗せは米10年債利回りが鍵
24日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)が22日に利上げ開始時期の見通しを前倒しした事で米長期金利の上昇が続く中、一時110.79円前後まで上値を伸ばした。8月11日に付けた110.80円前後の高値を突破すれば、7月上旬以来の111円台回復も見えてきそうだ。111.00円にかけては戻り売り意欲も強いと見られるだけに、突破のためには米10年債利回りの上昇が欠かせないだろう。 利回りはレジスタンスだった1.40%を23日に突破し、24日には一時1.46%台まで上伸した。
本日は約3カ月ぶりに節目の1.50%を超えられるかが焦点となりそうだ。NYタイムに予定されているウィリアムズNY連銀総裁やブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事の講演に加え、米財務省が実施する2年債と5年債の入札も長期金利の動向に影響しそうだ。
アジアタイムは不動産大手、恒大集団の経営危機を巡る中国株の動向にも注目したい。
注目の経済指標
注目のイベント
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