方向性ハッキリせず、米FOMC待ちに=ロンドン為替概況
方向性ハッキリせず、米FOMC待ちに=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、方向性のハッキリしない取引となっている。このあとのNY市場後半に米FOMC会合の結果発表およびパウエルFRB議長の会見を控えており、様子見ムードが広がっている。欧州株が小高く推移しており、米株先物ではナスダック指数がプラス圏に持ち直している。NY原油先物は72ドル台半ばに高値を伸ばしたが、その後は71ドル台後半まで反落と上下動。米10年債利回りは1.26%手前水準へと上昇。リスク動向は落ち着いている。ドル円は109円台後半から110円台乗せへとじり高。前日NY市場での下げを戻す動きとなっている。序盤にはクロス円も買われたが、その後は上昇一服。ユーロ円は一時130円台乗せ、ポンド円は152円台後半へと上昇。ユーロドルは1.18台前半で、ポンドドルは1.38台後半での揉み合い。
ドル円は110円近辺での取引。東京市場午後に109.74レベルまで下押しされた後は、買いが優勢になっている。109円台後半でじり高の動きをみせたあと、110円台に乗せている。高値を110.07レベルに伸ばしている。米FOMC待ちとなるなかで、前日NY市場での下落に買い戻しが入っている。米10年債利回りは1.26%手前水準へと上昇。欧州株は堅調な推移。米株先物は売買交錯も、ナスダック先物がプラス圏を回復している。
ユーロドルは1.18台前半での取引。東京市場では上値重く推移したが、ロンドン時間に入ると買いが入った。一時1.1830レベルまで本日の高値を伸ばした。しかし、上値も重く1.18台割れ目前まで再び下げている。前日のNY市場では買いが優勢だったが、FOMCを控えて調整売りが入る格好。ユーロ円は上下動。序盤に安値129.63レベルをつけたあとは、130.06レベルまで高値を伸ばした。その後は再び上値が重くなり。129円台後半へ押し戻されている。対ポンドではやや売りが優勢。6月独輸入物価指数が予想を上回る伸びを示した。8月独GfK消費者信頼感は予想を下回った。いずれにも特段の反応は示さなかった。
ポンドドルは1.38台後半での取引。前日のNY市場で買われたあと、高値水準での揉み合いとなっている。高値を1.3895レベルに伸ばしたが、1.39台には届かず。反落も1.3862レベルまでと限定的な動き。ポンド円は152円台前半から後半へと買われており、高値を152.81近辺まで伸ばした。ユーロポンドは上値が重く、0.8520近辺から0.8500近辺まで一時下落。ポンド関連の目立った材料はみられていないが、英国では行動制限措置の解除後に、予想されていたような感染拡大の数字が増えず、むしろ減少している。ジョンソン英首相は、引き続き警戒感を示していた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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