【これからの見通し】ドル買い円売りの流れ継続か
先週末の米雇用統計が予想よりもかなり少ない雇用増に留まるなど、厳しい数字になったことを受けて、一時ドル安円高が進む展開となった。109円台前半から雇用統計後に一時108円30銭台まで値を落としたドル円は、108円60銭前後で週の取引を終え、週明けは、少しドル安円高を試す場面が見られたが、すぐに切り返して東京午前中に108円90銭台まで。109円手前の売りに頭を抑えられているが、地合いは堅調。海外市場で109円超えを付ける可能性は十分にありそう。
米雇用統計の弱い結果を受けて、米FRBによる早期のテーパリング実施期待が後退したことで米株が堅調な動きを見せており、リスク選好からの円売りを誘っている。クロス円も軒並みしっかりとした動きを見せており、ドル買い円売りの動きに寄与。
6日に行われたスコットランド議会選挙の開票作業が8日に終了。注目された与党SNP(スコットランド国民党)は、改選前から議席を伸ばしたものの、単独過半数えである65議席にはには1議席届かなかった。もっともSNPと同じくスコットランド独立を主張するスコットランド緑の党の8議席と合わせて72議席と独立派で過半数を確保。ただ、事前には選挙協力の進展などでSNPは単独過半数をとり、緑の党と合わせて3分の2議席に迫るとの見通しも一部で見られたこともあり、週明けはポンド買いの動きに。ポンド円は朝の152円ちょうど前後から152円90銭台に。この後153円台に乗せる動きもありそう。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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