「ドル/円、関心は明日のFOMCへ」 外為トゥデイ 2021年4月27日号
目次
▼26日(月)の為替相場
(1):独4月Ifo景況感 前回並みに留まる
(2):米長期金利上昇 ドル/円108円台を回復
(3):米3月耐久財受注 ドルの反応は限定的
(4):米株上昇 リスクオンの円売り優勢
26日(月)の為替相場
期間:26日(月)午前7時00分~27日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):独4月Ifo景況感 前回並みに留まる
独4月Ifo企業景況感指数は96.8と、市場予想(97.8)を下回り、前回(96.6)並みに留まった。ただ、ユーロの下落は一時的だった。
(2):米長期金利上昇 ドル/円108円台を回復
欧州国債利回りの上昇に連れて米10年債利回りが1.59%台へと上昇するとドル/円は108円台を回復した。
(3):米3月耐久財受注 ドルの反応は限定的
米3月耐久財受注は前月比+0.5%と予想(+2.3%)を下回った。ただ、変動の大きい輸送用機器を除いた耐久財受注は前月比+1.6%と予想通りの伸びとなった。ドルの反応は極めて限定的だった。
(4):米株上昇 リスクオンの円売り優勢
S&P500やナスダックをメインに米国株が上昇する中、リスクオンの円売りが優勢となった。なお、S&P500とナスダックはこの日、終値ベースで過去最高値を更新した。ユーロ/円については、ドイツ政府が2021年の国内総生産(GDP)成長率見通しを+3.0%から+3.5%へ上方修正する見通しと伝わった事も支援材料になった。また、ドイツ政府は6月初めまでに新型コロナウイルスワクチンの接種対象を全成人に拡大する事も発表した。
26日(月)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:108円台前半中心に推移
昨日のドル/円は下げ渋る展開。107.60円台まで小緩む場面もあったが、NY市場に入ると米長期金利の上昇と共に108.20円付近まで持ち直した。本日から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内の量的緩和縮小(テーパリング)の可能性が示唆されるとの見方が出ており、このところ下落基調だったドルに買い戻しが入った。
一方で、本日の日銀金融政策決定会合は無風通過との見方が多い。市場の関心が明日のFOMCに集中する中、ドル/円は本日も底堅い展開が続きそうだ。とはいえ、FOMCのテーパリング示唆は早くても6月との見方も少なくない。FOMC前にドル/円の上値が急に軽くなる公算は小さいだろう。本日のドル/円は108円台前半を中心に推移する事になりそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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