インテルが下落 データセンター部門の売上高が予想以上に減少=ダウ採用銘柄
インテルが下落しておりダウ平均を圧迫。1-3月(第1四半期)決算を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回ったものの、データセンター部門の売上高が予想以上に21%減少したほか、粗利益率が前年から大きく低下し、60%を下回ったことが嫌気されている。データセンター部門は利益率が最も高く、同部門の減収が利益率低下につながっている。
同社のゲルシンガーCEOは、多くの顧客がライバル社製に流れたり、自社設計を選択したりする前に、自社製品を迅速に改善できるとしている。
クラウドサービス事業者向けの半導体売上高が29%の減収となった。顧客が在庫整理で発注を見合わせたことを理由に挙げている。しかし、市場は同社の新製品投入が遅れたことで、重要な顧客グループが他社に移り、戻らない可能性を懸念している。
PC向けプロセッサーは好調だった。テレワークでノートPCなどの購入急増が追い風。ゲルシンガーCEOはPC需要が鈍化する兆候は見られないとしている。同CEOはさらに、今年は供給不足が制約要因になり、コスト増で利益率は圧迫されるとの見通しを示した。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.39ドル(予想:1.41ドル)
・売上高:186億ドル(予想:177.3億ドル)
データセンター:55.6億ドル(予想:58.9億ドル)
・粗利益率(調整後):58.4%(予想:58.0%)
(4-6月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.05ドル(予想:1.11ドル)
・売上高:178億ドル(予想:176.4億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):4.60ドル(従来:4.55ドル)(予想:4.56ドル)
・売上高:725億ドル(従来:720億ドル)(予想:720.9億ドル)
(NY時間09:41)
インテル 58.22(-4.35 -6.95%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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