東京株式(大引け)=6円安、様子見ムードのなか7日ぶり小反落
17日の東京株式市場は、日経平均が前日終値を挟んで方向感の定まらない動きとなり、後場はマイナス圏で推移した。引け際戻り足をみせるも小幅安で着地。
大引けの日経平均株価は前営業日比6円76銭安の2万9914円33銭と7日ぶり小反落。東証1部の売買高概算は12億5284万株、売買代金概算は2兆5794億2000万円。値上がり銘柄数は1409、値下がり銘柄数は682、変わらずは104銘柄だった。
前日の米国株市場では複数の経済指標が事前の市場予想を下回る結果だったことを受けNYダウが8日ぶりに反落、東京市場も様子見ムードではっきりしない動きとなった。日本時間あす未明にFOMCの結果やパウエルFRB議長の記者会見を控えるほか、週末には日銀の金融政策決定会合が予定されていることもあって、積極的に買いポジションを高める動きは見られなかった。日経平均は前日まで6日続伸でこの間に1200円弱上昇しており、目先利益確定の売り圧力が意識された。一方、下値を売り込む動きもみられず、前日比プラス圏とマイナス圏を往来する展開に。後場に大口の売りが出てマイナス幅を広げ、引け際買い戻されたが戻し切れなかった。ただ、中小型の個別株物色意欲は旺盛で値上がり銘柄数は1400を超え、全体の64%を占めた。
個別ではファーストリテイリング<9983>が堅調。アドバンテスト<6857>などが買い優勢、キーエンス<6861>も上昇した。武田薬品工業<4502>も強い動き。日本電産<6594>が堅調、NEC<6701>、富士通<6702>も値を上げた。丸運<9067>、わかもと製薬<4512>がストップ高に買われ、前日ストップ高の明治海運<9115>も大幅高。GCA<2174>、アスクル<2678>なども物色人気となった。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が値を下げ、楽天<4755>も利益確定売りに押された。前場高かった東京エレクトロン<8035>が値を消し、村田製作所<6981>も軟調。エムスリー<2413>が弱含み、日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>なども冴えない。日本アジアグループ<3751>、宮越ホールディングス<6620>、ユーグレナ<2931>などが大幅安。東京電力ホールディングス<9501>の下げも目立つ。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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