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104円台での推移続く 日銀の報道も米CPIが予想下回り上値重い=NY為替前半

為替 

 きょうのNY為替市場はドル売りの流れが続く中、ドル円は104円台での推移が続いている。一部報道で日銀が3月をめどに結果を公表する金融政策の政策点検でマイナス金利の深掘り余地があることを明確化する方向で調整に入るとの報道が流れ、円安がドル円を押し上げる場面がみられた。一時104.85円付近まで上昇している。

 将来的に0.1%のマイナス金利の深堀りを中心にさらなる緩和を行う場合に想定される金融システムや市場機能に対する副作用の軽減策について検討が行われる可能性があると伝わった。ただ、現時点では、マイナス金利深掘りが必要な状況とはみていない。政策点検の公表までにまだ時間があり、結論には達していないという。

 ただ、朝方発表の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回る内容となったことでドル売りが強まり、ドル円は105円台回復を試すことなく伸び悩む展開となっている。市場ではバイデン大統領の追加経済対策の実施でインフレ期待が高まっており、米国債利回りが長期ゾーン中心に上昇している。しかし、きょうの米CPIはその期待を裏付けていない。

 市場では、このところのインフレ期待の高まりに伴うドル高の持続性に懐疑的な見方も出始めており、ドルは今週に入って戻り売りに押されており、ドル円も105円台が次第に遠のいている印象もある。目先は100日線が104.40円付近、21日線が104.30円付近に来ており、目先の下値サポートとして意識される。

 ユーロドルは1.2130ドル付近での推移。きょうもドルの戻り売りが続く中で、ユーロドルは買い戻しが続いており、一時1.2145ドル付近まで上昇した。その後は伸び悩んでいるものの1.21ドル台はしっかりと維持されている。21日線が1.21ドルちょうど付近に来ており、目先はその水準を維持できるか注目される。

 ユーロドルは今後数カ月で1.23ドルへの上昇が予想されるものの、短期的に戻り売りに押される可能性もあるとの見方が一部から出ている。欧州でのワクチン接種が英米と比較して遅れを取る中、ECBがユーロ高についてさらに議論するリスクがあるという。それが上値を抑え、1.20ドルに向けて再び下落する可能性があると指摘。ただ、バイデン政権の積極財政と米実質金利の低下が見込まれる中、ユーロはドル安の恩恵を受けるはずだとも述べている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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