ドル円は104円台を回復 ポジションの巻き戻しがまとまって出た可能性も=NY為替概況

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 きょうのNY為替市場でドル円は買い戻しが強まり、104円台を回復。ショートカバーが一気に強まり、ストップを巻き込んで104.50円付近まで上昇。21日線がその付近に来ており上抜く動きが見られている。

 きょうはアストラゼネカと英オックスフォード大のワクチン候補が平均70%、投与法によっては最大90%の有効性を示したとの中間報告を行った。ファイザー、独ビオンテックの95%よりは低い数値ではあるものの、市場はワクチン開発への期待をさらに高めている。米国債利回りや米株式市場でダウ平均が上昇しているものの、ドル円が突然買い戻しを強めるほどの材料ではないものと思われる。

 今週は感謝祭ウィークだが、それに向けてポジションの巻き戻しがまとまって出た可能性もありそうだ。その勢いにショート勢のストップが巻き込まれたのかもしれない。今月の9日にもドル円は急速に上昇したが、上げを維持できずに失速している。今回もその動きにならないか警戒される。

 ユーロドルは1.19ドル台から1.18ドルちょうど付近まで一時急速に下落。ドル円が突然買い戻しを強めた流れを受けてユーロドルは戻り売りが強まっている。ユーロドルはNY時間の早朝に買いが加速し、一時1.19ドル台と2週間ぶりの高値に上昇する場面も見られた。

 ただ、足元の経済指標は弱い。この日発表の11月のユーロ圏PMIはサービス業が弱さが目立ち、経済活動は11月に縮小へと逆戻りしている。サービス業は3カ月連続で景気判断の基準となっている50を下回ったが、感染拡大で新たな制限措置が導入され、バーやレストラン、ホスピタリティー業界の営業が停止する中、サービス業のセンチメントは低下した模様。

 12月のECBの追加緩和や、EU予算がポーランドとハンガリーの反対で成立が遅延し、1月に開始を予定していた復興基金も微妙な情勢となる中、ユーロ自体に良い話はあまり見当たらない。

 ポンドドルは一時1.32ドル台まで急速に下落。ただ、きょうのポンドドルは1.34ドル手前まで一時上昇している。引き続き英国とEUの貿易交渉への期待がポンドをサポートした格好。英スカイニュースは「EU当局は貿易協定が95%合意されていると考えている」と伝えていた。ジョンソン英首相が交渉に参加する準備をしているとの報道も伝わっており、最終段階にあるとの期待が膨らんでいる。

 ポンドドルは9月1日につけた年初来高値の1.3480ドルを視野に入れそうな気配も出ていたが、それはきょうの下げで一旦お預けとなった格好となっている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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