欧州株が堅調、ドル売り・円売りの動きに=ロンドン為替概況
欧州株が堅調、ドル売り・円売りの動きに=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル売り・円売りの動きが優勢。欧州株が堅調に推移しており、リスク選好ムードが広がっている。東京午前の米大統領候補討論会が前回のような混乱を招くことなく、政策論争となったことが安ど感を広げた。バイデン氏優勢の情勢には特段の変化はみられていない。ドル円はドル売りが先行し104.55レベルまで下押しされたが、その後は104.70台へと買い戻されている。ユーロドルは1.18付近から1.18台半ばへと上昇。ユーロ円は123円台半ばから124円台乗せまで上伸し、東京午前の下げを解消している。一方、ポンドは上に往って来い。ポンドドルは1.30台半ばから一時1.31台乗せも、その後は再び1.30台半ば付近へと押し戻されている。ポンド円も136円台後半から137円台乗せのあと、上げを消している。この日発表されたユーロ圏と英国のPMI速報値は、ユーロ圏が製造業で改善、非製造業で悪化となった。一方、英国はいずれも悪化しており、市場では対照的な結果と捉えたようだ。ただ、水準自体は英国は50を上回っていた。トラス英国際貿易相は、EUとの貿易交渉について、合意は達成可能だと前向き発言も、合意に至らなければトーストラリア型に向かうだろうと述べた。
ドル円は104円台後半での取引。欧州株が堅調に推移するなかで、ドル売りが先行。一時104.55レベルまで下落した。その後は、クロス円の上昇とともに買い戻しが入り104.70台へと反発。下に往って来いの値動きだった。
ユーロドルは1.18台前半での取引。ドル売りの動きが優勢で、1.18台割れ水準から1.1854レベルまで高値を伸ばした。その後も1.1840台に高止まりしている。ユーロ円は123.50付近から買われ続けており、高値を124.07レベルまで伸ばした。引き続き124円近辺で取引されている。ユーロ圏製造業PMI速報値が前回から改善したことが好感された面があった。対ポンドでのユーロ買いも加わった。米大統領候補討論会を無難に通過したことで、欧州株や米株先物が堅調に推移している。
ポンドドルは1.30台後半での取引。序盤は買いが先行し、1.3050台から1.3113レベルまで高値を伸ばした。しかし、英PMI速報値が製造業、非製造業ともに前回から悪化したことをきっかけに反落。1.3060付近まで下押しされた。ポンド円は136.67近辺まで下押しされたあと、137.10台まで反発する場面があった。しかし、ポンドドルとともに反落している。ユーロポンドは0.9030付近から0.9070近辺まで上昇した。トラス英国際貿易相は、EUとの貿易交渉について、合意は達成可能だと前向き発言も、合意に至らなければオーストラリア型に向かうだろうと述べた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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