J&Jが好決算も下落 ワクチンの臨床試験を中断=ダウ採用銘柄
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が下落。7-9月期決算(第3四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回り、通期見通しも予想を上回るなど堅調な決算を発表した。しかし、市場は新型ウイルス向けワクチンの臨床試験の中断を発表したことを嫌気している。
参加者が原因不明の病気となったことを明らかにした。同社の臨床試験は既に最終段階に入っており、最大6万人を対象とし、1回の接種で効く可能性があるとして期待されていた。
ウォルクCFOはマスコミとのインタビューで、「36時間前に臨床試験会場の1つで参加者が病気になったという通知を受け、すぐに安全監視委員会にデータ分析を依頼した」と述べた。それに伴い、他の参加者への投与も一時的に停止したという。更に同CFOは、参加者にワクチンが投与されたのか、それともプラセボ(偽薬)が投与されたのか不明で、独立機関に調査させる必要があるとも語った。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.20ドル(予想:1.98ドル)
・売上高:210.8億ドル(予想:201.8億ドル)
ステラーラ:19.5億ドル(予想:18.7億ドル)
レミケード:9.21億ドル(予想:9.3億ドル)
ザイティガ:5.9億ドル(予想:6.2億ドル)
イグザレルト:6.3億ドル(予想:6.0億ドル)
イムブルビカ:10.3億ドル(予想:10.8億ドル)
シンポニー:5.9億ドル(予想:5.9億ドル)
インボカーナ:2.2億ドル
医療機器:61.5億ドル(予想:54億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):7.95~8.05ドル(予想:7.89ドル)
・売上高:820~828億ドル(予想:809.8億ドル)
(NY時間10:06)
J&J 149.35(-2.49 -1.65%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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