ダウ平均は大幅反発 米経済指標を受けて利下げ期待強まる=米国株序盤
NY株式11日(NY時間11:35)(日本時間00:35)
ダウ平均 46092.05(+601.13 +1.32%)
S&P500 6584.34(+52.30 +0.80%)
ナスダック 22039.11(+153.05 +0.70%)
CME日経平均先物 44680(大証終比:+510 +1.15%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅反発。注目されていた8月の米消費者物価指数(CPI)が取引開始前に発表になり、総合指数で前月比0.4%上昇と予想を上回る上昇を見せた。前日の生産者物価指数(PPI)とは違い、FRBの利下げ期待を後退させる内容ではあったものの、逆に市場は利下げ期待を強めている。
同時に発表になった米新規失業保険申請件数が予想以上に増加し、先週からの雇用への不安を正当化する内容となった。市場はむしろ、そちらのほうに敏感に反応している模様。短期金融市場では年内3回の利下げを完全に織り込む動きが出ている。
米株式市場は発表直後は時間外でネガティブな反応も見られていたが、米国債利回りも低下していることから、通常取引に入るとポジティブな反応に変化している。米国債利回りが低下しており、米株式市場を下支えしているようだ。ヘルスケアや一般消費財などに買いが入り、ややローテーションの流れも見られる中、ダウ平均は大幅高となっている状況。
ストラテジストからは、「米10年債利回りが3%台に低下すれば、株式市場はさらに上昇する可能性がある」との指摘も出ている。
トミー・バハマやリリー・プルツァーなどのアパレルブランドを手掛けるオックスフォード・インダストリーズ<OXM>が決算を受け大幅高。1株利益が予想を大きく上回ったことを好感している。
バイオ医薬品のアビディティ・バイオ<RNA>が大幅安。5億ドルの増資計画が伝わった。新株発行で5億ドルを調達。本日の取引終了後に価格決定される見込み。
不動産売買のデジタルプラットフォームを提供するオープンドア・テクノロジーズ<OPEN>が急騰。共同創業者のラボイス氏とウー氏が取締役会に復帰し、ショッピファイ<SHOP>のネジャティアン氏を新CEOに任命すると発表した。
医薬品のアッヴィ<ABBV>が上昇。同社の「リンヴォック」の後発品訴訟で和解した。米国での後発品参入は2037年4月以降になる。
医療機関向けにクラウドソフトウェアを提供するウェイスター<WAY>が下落。投資会社のEQT、ベイン、そしてカナダ年金基金投資委員会(CPPIB)が保有している同社株を売却する計画だと伝わった。売却価格は最大2.7%のディスカウントになるという。
オックスフォード・インダストリーズ<OXM> 49.47(+9.06 +22.42%)
アビディティ<RNA> 37.46(-8.94 -19.27%)
オープンドア・テクノロジーズ<OPEN> 9.63(+3.77 +64.25%)
アッヴィ<ABBV> 220.60(+8.96 +4.23%)
ウェイスター<WAY> 38.74(-1.77 -4.36%)
アップル<AAPL> 228.40(+1.61 +0.71%)
マイクロソフト<MSFT> 502.77(+2.40 +0.48%)
アマゾン<AMZN> 231.22(+0.89 +0.39%)
アルファベットC<GOOG> 239.84(+0.28 +0.11%)
アルファベットA<GOOGL> 239.47(+0.30 +0.13%)
テスラ<TSLA> 361.35(+13.56 +3.90%)
エヌビディア<NVDA> 178.18(+0.86 +0.48%)
メタ<META> 750.46(-1.52 -0.20%)
AMD<AMD> 155.67(-3.87 -2.43%)
イーライリリー<LLY> 757.08(+2.46 +0.33%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。